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【コラム】2016年の経済、それでも希望を見る=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
丙申年の新年を迎えて人々が抱く共通の願いがある。「生活がもう少し良くなれば…」というものだ。しかし希望の火は弱まっている。さらに危機・絶望・放棄などの話題が襲う。国内外の経済予測機関が出した2016年の経済見通しもグレー一色だ。韓国の経済成長率予測値は2.4-2.7%で、今年の水準(2.7%)に達しないという観測だ。世界経済の成長率予測値(2.9-3.3%)と比べても低い。

国外では米国の本格利上げ、中国の成長減速、原油安による産油国経済沈滞などが、韓国経済を締めつけるという懸念が多い。国内では不動産景気の冷え込みと家計負債問題、構造改革の遅延などが不安要因に挙げられる。すべて一理ある話だ。

しかし経済は予測通りになるわけではない。誰もがうなずく予測であるほど外れるものだ。露出した悪材料はすでに悪材料ではなく、予告された危機はこないという市場の通説と同じ脈絡だ。人々がある予測に共感すれば、各自の利益と生存のために急いで行動するためだ。今ごろはオープンされた来年の経済変数への対応に動いたものと見なければならない。


最大の悪材料に挙げられる米国の利上げから見てみよう。市場の覚悟は来年4回にわたり利上げされて1.25-1.5%になるという方向だ。それ以上でさえなければグローバル経済が揺れることはなさそうだ。しかし実際の利上げ幅はこれより小さいとみられる。米国の実物経済指標を見ると、景気がピーク近くに到達する雰囲気だ。国際原油価格の下落で物価上昇率はまた低下すると予想される。過去ならむしろ利下げカードを準備しなければならない時期ということだ。結局、来年の米国の実際の利上げは上半期中の2回ほどで終わる可能性が高いとみられる。この場合、米国の利上げに押されて韓国銀行(韓銀)が利上げすることもなさそうだ。



【コラム】2016年の経済、それでも希望を見る=韓国(2)

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