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成長・物価・原油価格見通しすべてはずれ…経常黒字は過去最大=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
暮れゆく2015年は韓国経済にはさまざまな面で残念な1年だった。5月に公務員年金法改正案が国会を通過し構造改革が始動し、9月には労使政大妥協を成し遂げた。しかしこれを後押しする労働関連5大法案はまだ国会で足止めされている。3%台後半を期待した経済成長率は2%台中盤に縮小し、輸出は後ずさりした。過去初めて1000億ドルを超える経常収支黒字を出すことが予想されるが、1人当たり国民所得3万ドル入りは来年以降に期さなくてはならない。

低迷した住宅市場も取り引きが大きく増えて薫風が吹いたが、1200兆ウォン(約122億円)に迫った家計負債が暗い影を落としている。ここに来年には総選挙、再来年には大統領選挙が待ち受ける。韓国経済の前に置かれた海は来年も激しい波になる見通しだ。

昨年10~12月に韓国政府と韓国銀行など主要機関は今年の国内総生産(GDP)成長率を3%台中後半と予想した。しかし1年が過ぎて受け取った成績表は期待以下だ。韓国政府と韓国銀行が予想する今年の成長率は2.7%で、当初見通しより1ポイント以上下がった。成長率の急落には中東呼吸器症候群(MERS)という予想できない悪材料もあったが、世界経済の不振にともなう輸出不振が決定的だった。


世界経済の回復の足を引っ張ったのは原油安だ。世界の原材料市場の大口投資家のゴールドマンサックスは、今年の国際原油価格を北海産ブレント原油基準で80ドル台と予想する。直接ベッティングをするヘッジファンドマネージャーは60ドル程度を予想した。ところが現地時間30日現在でブレント原油価格は37ドル台まで落ち込んだ。中国経済の鈍化により需要が減っているにもかかわらず、原油生産を減らすことができなかったためだ。原油安は中東など原油輸出国に直撃弾を飛ばし、世界経済と貿易も冷え込んだ。昨年10月に国際通貨基金(IMF)は今年の成長率を3.8%と予想したが、1年後の今年10月には見通しを3.1%に引き下げた。

韓国の輸出も世界経済の鈍化という悪材料を避けられなかった。韓国の1~11月の輸出は前年同期より7.4%減った。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官は10日に記者団との送年夕食会で、「輸出が少しだけ支えてくれたら3%台後半、4%近い成長をすることもできた」と話した。だが、適切な輸出対策を出すことができなかった“戦略的失敗”が成長率を食いつぶしたという指摘も出る。延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク教授は、「崔ギョン煥経済チームはサービス業活性化を通じた内需振興に集中する余り、輸出と直結する製造業の競争力強化を推進するのは不十分だった」と話した。



成長・物価・原油価格見通しすべてはずれ…経常黒字は過去最大=韓国(2)

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