韓日外相会談で28日に妥結した旧日本軍の慰安婦問題の解決法について、当事者である元慰安婦のおばあさんたちの反応は概して冷淡だった。「政府の労苦に感謝する」としつつも被害当事者である自分たちの立場が反映されないまま合意した内容は受け入れることができないという反応を見せた。
京畿道広州市(キョンギド・クァンジュシ)にある「ナムヌの家」に住む元慰安婦女性10人のうち鄭福寿(チョン・ボクス、100)、金君子(キム・クンジャ、90)、朴玉善(パク・オクソン、92)、李玉善(イ・オクソン、88、釜山生まれ)、ユ・ヒナム(88)、姜日出(カン・イルチュル、88)さんら6人はこの日午後にテレビで交渉結果の発表を直接見守った。
ユ・ヒナムさんは記者会見で「満足できないが政府のするように従う」と話した。だがしばらくして「法的賠償ではなく基金設立」という話に「私たちが彼らから医療支援や世話を受ける必要はない。どのおばあさんも基金設立には応じないだろう」との立場を繰り返した。姜日出さんも「私たちは名誉回復をしなければならない。後世のためにでも公式的な謝罪がなければならない。私たちが死ぬ前に謝罪を受けられるようにしてほしい」とつけ加えた。
少女像について李玉善さんは「賠償がなされて謝罪されても絶対に移してはいけない」と釘をさした。
この日の交渉結果を共に見守ったナヌムの家のアン・シングォン所長は「被害当事者であるおばあさんたちの意見が徹底的に排除された両国間の合意なので、おばあさんたちが正式に認めるのかどうかはもう少し確認してみなければならない」として「今回の合意文には被害者の意見が反映されなかったが有効なのかも確かめてみなければならない」と話した。
アン所長は「生存している46人のおばあさんたちが各地に散らばっており公式の立場は今後46人のおばあさんと会って議論した後に明らかにする」とした。
李容洙(イ・ヨンス、88)さんはこの日ソウル麻浦区(マポグ)の韓国挺身隊問題対策協議会(挺身隊対策協)事務室で記者会見を行って「(合意内容を)全て無視する」として不満を吐露した。
故郷である慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)で1人暮らしをしているパク・ピルグン(88)さんは、テレビ画面に日本政府の財団資金支援についての内容が出てくると「10億円が何なの」と尋ねた。パクさんは「財団を作ろうが何をしようが、それでは助けになるものがない。私たちのように暮らしている人々に実質的な支援がなければならない」と話した。
◆市民団体「代読のおわび、真正性疑う」=正しい社会市民会議のイ・オクナム政治室長は「日本の安倍晋三首相が就任後初めて反省の意を明らかにして数十年間にわたる慰安婦問題の合意がなされたのは評価するに値する」としつつも「被害者が本当に望んで納得できるおわびなのかが最も重要だ」と話した。
挺身隊対策協などの慰安婦関連6団体は「日本政府が犯罪の主体だという事実と不法性を明示しなかった。安倍首相が直接おわびしなければならないにも関わらず『代読のおわび』に終わったし、謝罪の対象もあいまいで誠意のこもったおわびとしては受け入れ難い」という内容の共同声明を出した。
京畿道広州市(キョンギド・クァンジュシ)にある「ナムヌの家」に住む元慰安婦女性10人のうち鄭福寿(チョン・ボクス、100)、金君子(キム・クンジャ、90)、朴玉善(パク・オクソン、92)、李玉善(イ・オクソン、88、釜山生まれ)、ユ・ヒナム(88)、姜日出(カン・イルチュル、88)さんら6人はこの日午後にテレビで交渉結果の発表を直接見守った。
ユ・ヒナムさんは記者会見で「満足できないが政府のするように従う」と話した。だがしばらくして「法的賠償ではなく基金設立」という話に「私たちが彼らから医療支援や世話を受ける必要はない。どのおばあさんも基金設立には応じないだろう」との立場を繰り返した。姜日出さんも「私たちは名誉回復をしなければならない。後世のためにでも公式的な謝罪がなければならない。私たちが死ぬ前に謝罪を受けられるようにしてほしい」とつけ加えた。
少女像について李玉善さんは「賠償がなされて謝罪されても絶対に移してはいけない」と釘をさした。
この日の交渉結果を共に見守ったナヌムの家のアン・シングォン所長は「被害当事者であるおばあさんたちの意見が徹底的に排除された両国間の合意なので、おばあさんたちが正式に認めるのかどうかはもう少し確認してみなければならない」として「今回の合意文には被害者の意見が反映されなかったが有効なのかも確かめてみなければならない」と話した。
アン所長は「生存している46人のおばあさんたちが各地に散らばっており公式の立場は今後46人のおばあさんと会って議論した後に明らかにする」とした。
李容洙(イ・ヨンス、88)さんはこの日ソウル麻浦区(マポグ)の韓国挺身隊問題対策協議会(挺身隊対策協)事務室で記者会見を行って「(合意内容を)全て無視する」として不満を吐露した。
故郷である慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)で1人暮らしをしているパク・ピルグン(88)さんは、テレビ画面に日本政府の財団資金支援についての内容が出てくると「10億円が何なの」と尋ねた。パクさんは「財団を作ろうが何をしようが、それでは助けになるものがない。私たちのように暮らしている人々に実質的な支援がなければならない」と話した。
◆市民団体「代読のおわび、真正性疑う」=正しい社会市民会議のイ・オクナム政治室長は「日本の安倍晋三首相が就任後初めて反省の意を明らかにして数十年間にわたる慰安婦問題の合意がなされたのは評価するに値する」としつつも「被害者が本当に望んで納得できるおわびなのかが最も重要だ」と話した。
挺身隊対策協などの慰安婦関連6団体は「日本政府が犯罪の主体だという事実と不法性を明示しなかった。安倍首相が直接おわびしなければならないにも関わらず『代読のおわび』に終わったし、謝罪の対象もあいまいで誠意のこもったおわびとしては受け入れ難い」という内容の共同声明を出した。
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