平壌トウモロコシ加工工場で生産した麺を整理する職員。北朝鮮の新興富裕層「トンジュ(金主)」は市場の価格動向を把握し、商品供給量を調節してお金を稼いでいる。(写真=中央フォト)
輸出が減少したのは石炭・鉄鉱石など地下資源の輸出が17.1%減ったからだ。石炭の単価が急落(2011年の1トンあたり102ドルから2014年には73ドル)と中国の環境規制強化による輸入規制(低質無煙炭輸入禁止など)で大きな打撃を受けた。北朝鮮が韓国側に無煙炭を購入してほしいと要請するのもこうした背景のためだ。金正恩(キム・ジョンウンン)が集中的に推進してきた平壌国際飛行場と科学技術殿堂など大型建築プロジェクトにも天文学的な資金が投入され、財政を悪化させた。
最近、北朝鮮の公共機関や図書館に行ってみると、故障したまま放置されたり作動しないコンピューターが目につくという。2002年の情報技術(IT)ブームで普及した後、10年以上もそのまま使われているということだ。韓国政府の当局者は「新興富裕層などは慰楽施設で楽しみ、携帯電話を使用するなど余裕がある姿だが、当局は財政悪化で落後した状況を見せている」と話した。
倉庫に果物・野菜を積んで価格調節…北朝鮮の「トンジュ」は金の座布団に(1)
この記事を読んで…