慰安婦被害者の名誉を傷つけた容疑で起訴された『帝国の慰安婦』の著者、朴裕河(パク・ユハ)世宗(セジョン)大教授が2日、「私の本が慰安婦を批判したり蔑視する理由はない」と明らかにした。
朴教授はプレスセンターで記者会見を開き、「『帝国の慰安婦』はもともと日本に向かってこの問題に対する関心を促し、背を向けたり否定する日本政府などの思考にどんな問題があるかを分析するために書かれた本」とし、このように述べた。
学術書籍『帝国の慰安婦』は関係者の証言などに基づき慰安婦問題を分析した。被害者はこのうち56カ所の表現を問題として取り上げた。「日本人・朝鮮人・台湾人『慰安婦』の場合、『奴隷』的ではあっても、基本的には軍人と『同志』的な関係を結んでいた」「慰安婦とは根本的に売春の枠の中にいた女性たち」「自発的に行った売春婦」などだ。
昨年、慰安婦被害者は朴教授を名誉毀損容疑で告訴し、検察は先月、朴教授が慰安婦を「自発的売春婦」として描写し、日本軍と慰安婦を「同志的関係」と表現したという理由で起訴した。この日の記者会見は、朴教授と『帝国の慰安婦』の出版社側が自ら要望したのだ。朴教授側は「その間、朴教授はさまざまな状況を勘案し、自らを弁護できる手段を十分には使用しなかったが、検察が良識に基づく結論を出すだろうという期待をこれ以上抱けなくなったため、メディアに向かって告発と起訴、本について説明しようと思う」と述べ、記者会見を開いた背景を説明した。
朴教授は「日本の否定論者は慰安婦を売春婦とし、被害者支援団体は無垢な少女というイメージばかり唯一主張して対立してきた20年の歳月を検証しようとした」と説明した。また「考察してみた結果、慰安婦とは戦争が作った存在である以前に、国家勢力を拡張しようとする帝国主義が作った存在」とし「また、こうした国家の欲望に動員される個人の犠牲の問題だというのが結論だった」と述べた。
被害者と検察が「自発的売春」などの表現を問題視したことについては、「こうした考えは『売春婦なら被害者ではない』という考えに基づくものだ」と主張した。「慰安婦を単なる売春婦だとして責任を否定する人たちや、売春婦ではないといって『少女』イメージに執着する人たちは、売春に対する激しい嫌悪と差別的感情を持っている」と述べながらだ。続いて「ここで重要なのは、女性が国家の利益のために故郷から遠く離れた場所に移動させられ、苦痛の中で身体を毀損されたという事実にすぎない」と語った。
朴教授は「同志的関係」という表現に関しては、「慰安婦を『帝国に性と身体を動員された個人』と見なせば、日本に謝罪と補償を要求できる理由がさらに明確になるので書いた」とし「彼らがいう単なる売春婦ではないという点を言いたかった」と説明した。「私も本で日本に責任があるということを述べた」とも話した。
朴教授は「戦場に動員した朝鮮人兵士には生命と身体が毀損されることに対する保障をしながらも、日本人女性を含む貧しい女性のための保障を作らなかったのは、近代国家の男性主義、家父長的思考、売春差別によるものだと本で述べた」とし「そのような私の本が慰安婦女性を批判したり蔑視する理由はない」と改めて強調した。
朴教授は「検察が名誉毀損だと指摘した部分はほとんど『売春婦扱い』をしたと自分たちが断定した部分だ。しかし『売春』という言葉を使ったからといって、それがすぐに『売春婦扱い』になるのではない」とも主張した。また「さらには、売春婦という人たちを批判するために使用した部分までが、原告と仮処分裁判部と検察は確認せず、私が述べた言葉のように変えてしまった」と批判した。
『帝国の慰安婦』の朴裕河教授「被害女性を『売春婦扱い』したことない」(2)
『帝国の慰安婦』の朴裕河教授「被害女性を『売春婦扱い』したことない」(3)
朴教授はプレスセンターで記者会見を開き、「『帝国の慰安婦』はもともと日本に向かってこの問題に対する関心を促し、背を向けたり否定する日本政府などの思考にどんな問題があるかを分析するために書かれた本」とし、このように述べた。
学術書籍『帝国の慰安婦』は関係者の証言などに基づき慰安婦問題を分析した。被害者はこのうち56カ所の表現を問題として取り上げた。「日本人・朝鮮人・台湾人『慰安婦』の場合、『奴隷』的ではあっても、基本的には軍人と『同志』的な関係を結んでいた」「慰安婦とは根本的に売春の枠の中にいた女性たち」「自発的に行った売春婦」などだ。
昨年、慰安婦被害者は朴教授を名誉毀損容疑で告訴し、検察は先月、朴教授が慰安婦を「自発的売春婦」として描写し、日本軍と慰安婦を「同志的関係」と表現したという理由で起訴した。この日の記者会見は、朴教授と『帝国の慰安婦』の出版社側が自ら要望したのだ。朴教授側は「その間、朴教授はさまざまな状況を勘案し、自らを弁護できる手段を十分には使用しなかったが、検察が良識に基づく結論を出すだろうという期待をこれ以上抱けなくなったため、メディアに向かって告発と起訴、本について説明しようと思う」と述べ、記者会見を開いた背景を説明した。
朴教授は「日本の否定論者は慰安婦を売春婦とし、被害者支援団体は無垢な少女というイメージばかり唯一主張して対立してきた20年の歳月を検証しようとした」と説明した。また「考察してみた結果、慰安婦とは戦争が作った存在である以前に、国家勢力を拡張しようとする帝国主義が作った存在」とし「また、こうした国家の欲望に動員される個人の犠牲の問題だというのが結論だった」と述べた。
被害者と検察が「自発的売春」などの表現を問題視したことについては、「こうした考えは『売春婦なら被害者ではない』という考えに基づくものだ」と主張した。「慰安婦を単なる売春婦だとして責任を否定する人たちや、売春婦ではないといって『少女』イメージに執着する人たちは、売春に対する激しい嫌悪と差別的感情を持っている」と述べながらだ。続いて「ここで重要なのは、女性が国家の利益のために故郷から遠く離れた場所に移動させられ、苦痛の中で身体を毀損されたという事実にすぎない」と語った。
朴教授は「同志的関係」という表現に関しては、「慰安婦を『帝国に性と身体を動員された個人』と見なせば、日本に謝罪と補償を要求できる理由がさらに明確になるので書いた」とし「彼らがいう単なる売春婦ではないという点を言いたかった」と説明した。「私も本で日本に責任があるということを述べた」とも話した。
朴教授は「戦場に動員した朝鮮人兵士には生命と身体が毀損されることに対する保障をしながらも、日本人女性を含む貧しい女性のための保障を作らなかったのは、近代国家の男性主義、家父長的思考、売春差別によるものだと本で述べた」とし「そのような私の本が慰安婦女性を批判したり蔑視する理由はない」と改めて強調した。
朴教授は「検察が名誉毀損だと指摘した部分はほとんど『売春婦扱い』をしたと自分たちが断定した部分だ。しかし『売春』という言葉を使ったからといって、それがすぐに『売春婦扱い』になるのではない」とも主張した。また「さらには、売春婦という人たちを批判するために使用した部分までが、原告と仮処分裁判部と検察は確認せず、私が述べた言葉のように変えてしまった」と批判した。
『帝国の慰安婦』の朴裕河教授「被害女性を『売春婦扱い』したことない」(2)
『帝国の慰安婦』の朴裕河教授「被害女性を『売春婦扱い』したことない」(3)
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