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【時視各角】高齢市民の再教育を提案する=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先日、地下鉄の駅でエレベーターを待っていた。私が一番前で、3、4人の後ろに車椅子の障害者がいた。エレベーターは車椅子の障害者が優先だ。エレベーターが来るので車椅子が先に乗るよう手ぶりをした。その時後ろにいた男性高齢者が私を押しのけて先に乗った。車椅子が乗ってあまりある場所に5、6人がさらに乗ったので、待っていれば乗ることができたはずだ。ある先輩は、教師として定年退職した後、初めて地下鉄の高齢者席に座った。65歳を超えたのだから座ってもかまわないだろうと思ったらしい。ところが1人の男性高齢者が先輩に暴言を吐きながら、よけろと叱り飛ばしたそうだ。

この頃高齢者たちから、このような形で無礼なことや侮辱にあうことは珍しくない。「近頃の子供たちは無作法」だが、実際に無礼を犯しているのは若者ではなく高齢者である場合が多い。デモ現場にガスボンベやら鉄パイプを持って現れるのも壮高齢層だ。ほかの年代の犯罪は増加傾向が鈍化したり減ったりしているのに、高齢者の犯罪は二桁に増え、暴力や殺人など凶悪犯罪の割合が高いのも他国とは違った特徴だ。彼らは韓国社会の怒りの震源地になっている。

これに対し若者たちが「老人虫」と言ってうんざりしているのも理解できる。しかし彼らも若い頃はそれほど手のつけられない状態ではなかっただろう。目上孝行や目上優先主義の前近代的な文化遺産を受け継いだが世の中は変わり、これに適応できないために不協和音を出しているのかもしれない。


目上孝行の時代は平均寿命が短かったし、高齢者は少なかった。ところが今は7~8人に1人が高齢者だ。10年後には5人に1人が高齢者である超高齢社会となる。人類史上これほど多くの人がこれほど長く生きたことはない。高齢者が人口の主軸になる社会に対する蓄積された知識も経験もなしに、私たちは高齢者時代を迎えている。このような時代をどのようにして生きていくべきか分からないのは、高齢者も社会も同じように見える。



【時視各角】高齢市民の再教育を提案する=韓国(2)

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