韓国は1960年代初め100ドルにも達していなかった1人あたりの国民所得が2014年には2万7000ドルに増えるなど急速に成長した。その期間、個人の実質生活レベルはほぼ20倍に高まった。
しかし経済発展は常に順調というわけではなかった。経済指標で見ると、3度の大きな危機を迎えた。第2次石油ショックで経済成長率が1980年にマイナス1.7%となり、消費者物価は30%近く上昇した。98年には通貨危機で経済の根幹が揺れる衝撃を経験し、成長率がマイナス5.5%に落ちた。2009年は世界金融危機のため成長率が0.7%だった。
大きな危機の主な要因は外部の衝撃だった。高い対外依存度のためだ。世界経済の沈滞、海外短期資本の急激な流出入、国際商品価格の急速な上昇は常に韓国経済の安定的成長を脅かす外部リスク要因だった。
今後、先進国経済が良くなり、韓国経済が低成長から抜け出す可能性があるという予測が出ている。国際通貨基金(IMF)は2016年に3.2%、2017年に3.5%成長すると予測している。しかし楽観的な予想に依存するのはまだ早い。韓国経済にもう一度、外部から危機が訪れるという警告もある。
次の危機は中国からくるという予想が多い。韓国経済の中国に対する依存度が過去10年間にほぼ2倍に増え、国内総生産で対中国輸出比率は約13%にのぼる。中国経済がくしゃみをすれば韓国は風邪をひくほどだ。
中国経済が韓国に大きな衝撃を与える2つの経路は持続的な中国の成長鈍化と財政・金融・企業の問題による経済危機だ。前者はほぼ確実であり、後者は可能性は低いがいつでも発生するおそれがあり、その衝撃の大きさは予想しがたい。
中国の高度成長の2つのエンジンである投資と輸出がともに以前ほどではない。過剰投資の後遺症で投資収益率が低下し、過去のように国内総生産の半分を投資しにくい。固定投資支出の増加幅は数年間減少している。中国の経済規模が大きくなり、過去のように輸出は増えにくい。今年に入って輸出はドル基準と人民元基準でともに減少した。最近、民間消費とサービス業の比率が高まったが、投資と製造業が担当してきた成長エンジンの役割に代わるのは難しい。サービス業は製造業や建設業に比べて輸入を誘発しにくく、韓国の輸出に過去ほどプラスにならない。
【中央時評】中国高度成長の華麗な祭りは終わった(2)
しかし経済発展は常に順調というわけではなかった。経済指標で見ると、3度の大きな危機を迎えた。第2次石油ショックで経済成長率が1980年にマイナス1.7%となり、消費者物価は30%近く上昇した。98年には通貨危機で経済の根幹が揺れる衝撃を経験し、成長率がマイナス5.5%に落ちた。2009年は世界金融危機のため成長率が0.7%だった。
大きな危機の主な要因は外部の衝撃だった。高い対外依存度のためだ。世界経済の沈滞、海外短期資本の急激な流出入、国際商品価格の急速な上昇は常に韓国経済の安定的成長を脅かす外部リスク要因だった。
今後、先進国経済が良くなり、韓国経済が低成長から抜け出す可能性があるという予測が出ている。国際通貨基金(IMF)は2016年に3.2%、2017年に3.5%成長すると予測している。しかし楽観的な予想に依存するのはまだ早い。韓国経済にもう一度、外部から危機が訪れるという警告もある。
次の危機は中国からくるという予想が多い。韓国経済の中国に対する依存度が過去10年間にほぼ2倍に増え、国内総生産で対中国輸出比率は約13%にのぼる。中国経済がくしゃみをすれば韓国は風邪をひくほどだ。
中国経済が韓国に大きな衝撃を与える2つの経路は持続的な中国の成長鈍化と財政・金融・企業の問題による経済危機だ。前者はほぼ確実であり、後者は可能性は低いがいつでも発生するおそれがあり、その衝撃の大きさは予想しがたい。
中国の高度成長の2つのエンジンである投資と輸出がともに以前ほどではない。過剰投資の後遺症で投資収益率が低下し、過去のように国内総生産の半分を投資しにくい。固定投資支出の増加幅は数年間減少している。中国の経済規模が大きくなり、過去のように輸出は増えにくい。今年に入って輸出はドル基準と人民元基準でともに減少した。最近、民間消費とサービス業の比率が高まったが、投資と製造業が担当してきた成長エンジンの役割に代わるのは難しい。サービス業は製造業や建設業に比べて輸入を誘発しにくく、韓国の輸出に過去ほどプラスにならない。
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