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<プレミア12>頂点極めた金寅植監督が強調する韓国野球の補完点

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

金寅植(キム・インシク)韓国野球代表チーム監督

頂点に立った瞬間にも老監督は韓国野球の発展を心配していた。金寅植(キム・インシク)監督(68)が「先進野球」に接して感じた韓国野球が「進むべき道」を伝えた。

金寅植監督とコーチングスタッフ、そして選手団は22日、金浦(キンポ)空港に到着した。主軸投手の不参加で十分な戦力がそろわずスタートした韓国代表は、当初の懸念とは違って最高の成果を出した。準決勝で対戦した「宿敵」日本戦では0-3とリードされていた9回に一挙4得点し、劇的な逆転勝ちをした。米国との決勝では8-0で完勝し、予選の敗戦を雪辱して頂点に立った。

金寅植監督は今回も期待を裏切らなかった。プロ球団の監督が拒否した席に“救援”として座り、胸が熱くなる瞬間をプレゼントした。メジャーリーグ事務局の「40人ロースター」選手出場禁止、呉昇桓(オ・スンファン、阪神)、梁ヒョン種(ヤン・ヒョンジョン、起亜)など主軸投手のけが、「海外賭博」波紋まで、いつよりも多い悪材料の中でも、特有の信頼と待つ野球で「国民監督」の年輪を証明した。すでに金監督が韓国代表の「専任監督」だという世論が形成されている。


金監督にも今大会の優勝は格別な意味があった。特に日本戦の大逆転勝利は野球人生で最高の瞬間だったという。金監督は「李承ヨプ(イ・スンヨプ)が逆転本塁打を放って勝った第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)以降、最もうれしい瞬間だった。日本野球の心臓部で達成し、意味が大きい」と語った。

しかし今大会では、日本と米国を相手にし、韓国野球の発展方向を悩んだりもした。金監督は日本の投手の全般的なレベルの高さ、強肩と基本技を見せた米国選手の守備力を称えた。そして今後の発展のために「基本技の強化」を課題に出した。

金監督は「日本の投手がなぜ強いのか、もう一度考えてみる必要がある。投球数が90球を超えても球威と制球力が揺れなかった。技術の向上に劣らず下半身のバランス強化に努力し、基礎体力を高めた結果だ。米国の外野手の守備力も印象的だった。決勝の8回、金賢洙(キム・ヒョンス)のタイムリーで二塁走者の鄭根宇(チョン・グンウ)は十分に生還できると思ったが、ホームで刺された。肩も強いが、幼い頃から基礎を固めているからだ」と声を高めた。

優勝に心酔するには韓国野球の補完点が多いということだ。独特の静かな口調で、さらなる成長を望んだ。実際、問題意識は以前からあった。しかし直ちに結果を出すべき現実の中で「確実な基本技」は永遠の宿題として残った。プロ選手はもちろん、少年・学生野球から改善が必要な部分だ。金監督がこの機会にこの点をまた取り上げたのだ。

代表チーム「専任監督制」についても声を高めた。すでに以前から言われてきたことだ。金監督は「プロ球団の監督をしながら代表チームを引き受けるというのは非常に負担になる」とし、専任監督の必要性を強調した。しかし自分に対する世論については、「若い監督が出てきて新たな試みができる代表チームになればいい」と言葉を控えた。拒否ということではないが、韓国野球の長期的な発展のために選手と同じく指導者も世代交代が必要だという意中を伝えたとみられる。



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