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<プレミア12>日本は知らなかった、この4人の韓国選手の性格を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

左から呉載元(オ・ジェウォン)、孫児葉(ソン・アソプ)、鄭根宇(チョン・グンウ)、李容圭(イ・ヨンギュ)

19日に東京ドームで行われた野球国家対抗戦「プレミア12」の準決勝、韓日戦。

韓国代表の金寅植(キム・インシク)監督(68)は0-3とリードされた9回表、先頭打者に代打の呉載元(オ・ジェウォン、30、斗山)を送り出した。左打者の呉載元は右足でホームベースをぎゅっと踏んだ後、打席で構えた。あたかも「内角のボールは俺の領域だ」というメッセージを日本の2番手投手、則本昂大(楽天)に送るかのようだった。そして則本の5球目の変化球をミートし、レフト前に運んだ。一塁ベースに走っていく呉載元はガッツポーズを見せながらほえた。

続く2人目の代打、孫児葉(ソン・アソプ、27、ロッテ)が登場した。韓国プロ野球で最も根性がある選手といわれる孫児葉は則本を鋭くにらみつけた後、センター前に弾き返した。無死一、二塁からは1番打者の鄭根宇(チョン・グンウ、33、ハンファ)が左翼線に二塁打を放ち、呉載元が生還した。7回表の攻撃で日本のエース大谷翔平(日本ハム)から初ヒットを放った鄭根宇は韓国代表の初打点もマークした。


次の打者は李容圭(イ・ヨンギュ、30、ハンファ)。ホームベースにぴたっとくっつき、右足をストライクゾーンまで伸ばす李容圭の打撃フォームは投手が非常に嫌がる動作だ。内角を攻めにくいからだ。2009年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第2ラウンドの順位決定戦で日本の内海哲也(読売)が李容圭の頭に「ヘッドショット」を投げたのも、投手の神経に障る打撃フォームであるからだ。李容圭はこの打席でさらにホームベース側に近づいた。結局、右ひじの防具をかすめる死球を引き出し、無死満塁のチャンスを作った。普通の打者なら絶対に死球にはならないコースだった。

その後、金賢洙(キム・ヒョンス、27、斗山)が押し出しの四球を選び、李大浩(イ・デホ、33、ソフトバンク)が逆転二塁打を放って韓国は4-3の大逆転劇を完成した。奇跡の流れを作ったのは4人の選手だった。

呉載元は勝負欲があまりにも強すぎるため、多くのアンチファンが存在する。二塁手の呉載元は先月11日の準プレーオフ第2戦で一塁ベースカバーに入り、ネクセンの徐建昌(ソ・ゴンチャン)と衝突した。ネクセンの選手たちは呉載元が過激な動作で徐建昌にタッチしたとして怒りを表し、グラウンドに飛び出した。呉載元は第4戦が終わるまでネクセンのファンからヤジを受けた。相手の選手とファンにとって呉載元は厄介な存在だ。

呉載元は代表チームのユニホームを着ると、さらに過激になった。ホームプレートをぎゅっと踏む動作は今までしていなかった。ある野球ファンは「呉載元は好きでなかったが、味方になると本当にすばらしい。私はこれから彼のファン」とインターネット掲示板にコメントした。

鄭根宇も闘志あふれるプレーで相手を苦しめる選手だ。しかし韓国代表になれば国民の誰もが応援する1番打者となる。日本戦の勝利後、鄭根宇は「則本のボールは良かったが、大谷と比べると対応できそうだった。なんとか生きようと集中した」と語った。

李容圭は先週、台湾リーグで脱水症状に苦しんだ。金寅植監督は「李容圭にプレーできるかと尋ねれば、すぐに『できます』といって飛び出してくる。本当にすごいガッツ」と驚きを表した。

金寅植監督は「あきらめずに最後まで戦ったところ、こういう結果が出た」と選手たちを称えた。名勝負に終止符を打ったのは李大浩だったが、4人の選手の根性がなければ奇跡のような逆転勝ちはなかったはずだ。韓国野球は「力」では劣ったが「根性」で勝利をつかみ取った。



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