韓国政府は10日、済州(チェジュ)に新空港を建設する計画だと発表した。これで済州の空の道は2倍以上に広がることになった。だが国内の航空業界は泣き顔だ。増える航空路線を中国航空会社に奪われると憂慮しているからだ。こうした憂慮は政府が1998年に出した「済州路線の一方向航空自由化」のために出てきた。この政策によって外国の航空会社は自国の都市から自由に済州路線を開設できることになった。その一方、国内の航空会社は外国の許可を受けなければ済州と外国の都市を結ぶ路線を開設できない。そのうちに今も済州路線の80%を中国の航空会社が占めている。
◆10機中8機は中国の飛行機
国内の格安航空会社(LCC)である済州航空は、昨年まで運航していた済州~中国西安路線の運航を今年に入ってから中断した。昨年あった韓中航空協定により路線運航の許可を失ったためだ。業界関係者は「済州航空が済州~温州、済州~石家荘など収益性のある路線に変更を模索したが、運航許可を受けることができなかった」として「中国の航空会社が済州基点で運航している路線で新規の運航許可が出ないというのは業界の公然の秘密」と話した。
政府は済州に観光客を誘致するために1998年から外国航空会社の第3・4自由権(自国と相手国を自由に運航できる権利)を保障した。外国の航空会社が空いている時間に運航許可を要請すれば特別な理由がない限り許可する制度だ。以後、中国航空会社は済州までの直航便を相次いで開設した。このおかげで済州を訪れる中国人観光客は1998年の1万5142人から昨年は285万9092人へと188倍増えた。
済州島としては良いことだ。だが国内の航空会社に戻ってくるものはあまりない。中国が済州を基点にした路線開設をあまり許容していないからだ。
済州と中国を結ぶ韓国籍の航空会社の運航回数は2013年の3743便から昨年は2691便に29%減少した。7つの韓国の航空会社の中で中国~済州路線を運営する航空会社は大韓航空、ジンエアー、ティーウェイ航空の3社だけだ。同じ期間に中国航空会社の済州~中国路線の運航占有率(便数基準)は56.2%から79.1%へと22.9ポイント上昇した。今年に入って10月末まで中国の航空会社の占有率は83.6%まで拡大した。航空業界の関係者は「一方向航空自由化のために中国~済州路線で韓国籍の航空会社が差別を受けている」として「新空港が完工する前に対策が必要だ」と強調した。
済州、空の道2倍に広がるが…「中国の航空会社だけが私腹を肥やす」(2)
◆10機中8機は中国の飛行機
国内の格安航空会社(LCC)である済州航空は、昨年まで運航していた済州~中国西安路線の運航を今年に入ってから中断した。昨年あった韓中航空協定により路線運航の許可を失ったためだ。業界関係者は「済州航空が済州~温州、済州~石家荘など収益性のある路線に変更を模索したが、運航許可を受けることができなかった」として「中国の航空会社が済州基点で運航している路線で新規の運航許可が出ないというのは業界の公然の秘密」と話した。
政府は済州に観光客を誘致するために1998年から外国航空会社の第3・4自由権(自国と相手国を自由に運航できる権利)を保障した。外国の航空会社が空いている時間に運航許可を要請すれば特別な理由がない限り許可する制度だ。以後、中国航空会社は済州までの直航便を相次いで開設した。このおかげで済州を訪れる中国人観光客は1998年の1万5142人から昨年は285万9092人へと188倍増えた。
済州島としては良いことだ。だが国内の航空会社に戻ってくるものはあまりない。中国が済州を基点にした路線開設をあまり許容していないからだ。
済州と中国を結ぶ韓国籍の航空会社の運航回数は2013年の3743便から昨年は2691便に29%減少した。7つの韓国の航空会社の中で中国~済州路線を運営する航空会社は大韓航空、ジンエアー、ティーウェイ航空の3社だけだ。同じ期間に中国航空会社の済州~中国路線の運航占有率(便数基準)は56.2%から79.1%へと22.9ポイント上昇した。今年に入って10月末まで中国の航空会社の占有率は83.6%まで拡大した。航空業界の関係者は「一方向航空自由化のために中国~済州路線で韓国籍の航空会社が差別を受けている」として「新空港が完工する前に対策が必要だ」と強調した。
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