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【コラム】朴槿恵大統領のワシントン訪問にかける期待(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=キム・フェリョン

朴槿恵(パク・クネ)大統領が16日、韓米首脳会談のためにワシントンを訪問する。訪米をめぐる背景となる韓米の連帯関係は温かい。だが人々の耳目を集中させる劇的なイニシアチブが出てくることはないと予想されている。日本の安倍晋三首相の4月訪米や習近平中国国家主席の9月訪米よりは米国メディアの関心が低くなるだろう。

関心が低くなる理由は、韓米関係があまりにも堅固な上に朴大統領の以前のワシントン訪問が成功的だったからだ。米国人は韓国を信頼し、韓米同盟を支持する。朴大統領が米国の信頼を強化するには次の4つの領域で考えの枠組みを整理しなければならない。

最初に、訪問全体のテーマを何に設定するべきか。官僚たちは「新しいフロンティア(new frontier)」を取り上げている。韓米両国が全人類に影響を及ぼす宇宙探査、気候科学、新技術などの分野で協業しているということを強調する表現だ。「新しいフロンティア」は良いブランドだ。李明博(イ・ミョンバク)前大統領の「グローバル・コリア(Global Korea)」のようにソウルが新しい思考を創り出すリーダーシップを発揮しており世界の「共同善」に寄与するということを立証する。


恐らく一時、ソウルの官僚たちは北東アジア平和協力構想(NAPSI)を今回の首脳会談のテーマにしようとしていた模様だ。だがオバマ政権の内部でいくつかの事項を指摘する懐疑的な反応が出てきた。特に韓日関係の改善なしにNAPSIが作動できるかについて疑問が提起された。またNAPSIが朴大統領の任期を超えて持続できるのかという質問が出てきた。オバマ政権が近視眼的なためにそのような反応が出てきた。私はNAPSIが少なくとも学者のフォーラムの形で持続することを希望する。

朴大統領が準備すべき2番目の事案は北朝鮮の挑発だ。平壌(ピョンヤン)が10日に人工衛星の発射実験、正確には弾道ミサイルの発射実験をするという予想が広範囲に広まっている。もし北朝鮮が実験を敢行するならば、これは明らかな国連安保理決議違反だ。朴大統領の訪米報道は、この問題に集中することになるだろう。一方、北朝鮮の発射実験は米国大統領選挙の候補者にオバマ政権を非難させるだろう。北朝鮮に対して過度に受動的だとか軟弱だったということだ。朴槿恵大統領はワシントンと緊密に協議する中で自身の断固とした立場を立証するものと期待される。また漸増する北朝鮮の威嚇を容認しないまま、もう一方では外交のドアを開けようとするだろう。ワシントンは北朝鮮の挑発がなくても国連北朝鮮人権調査委員会(CoI)の報告書を基に北朝鮮の人権状況の改善といった朴大統領の強力なメッセージを歓迎するだろう。



【コラム】朴槿恵大統領のワシントン訪問にかける期待(2)

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