ジャン・ポール・アゴン会長兼CEO(59)
ロレアルグループのジャン・ポール・アゴン会長兼CEO(59)は中央日報とのインタビューで「21世紀の企業は何よりも存在意義を持たなければならない」として「今後50年は強力な倫理原則を持つ企業が最も強い企業になるだろう」と明らかにした。さらに「利潤の創出はもはや企業の唯一の目標ではなく、企業の役割がはっきりと変わってこそ生き残ることができる」と語った。最近、78年の歴史を誇る世界第1位(2015年上半期の販売量基準)の自動車メーカーフォルクスワーゲン(VW)グループが排出ガス操作という「嘘」によって一瞬にして立ち行かなくなっているのを見れば、意味深長なメッセージに違いない。
アゴン会長が強調する企業の役割は「完全な社会構成員」だ。気候変化、資源不足、両極化など最近世界各地で起きている危機を解決していくのに企業が積極的な役割を果たさなければならないという意だ。
彼は「高い倫理的基準を持って共同の善のために努力することが企業の核心競争力となり、結局は会社の収益創出にも肯定的な役割をすることになる」と話した。
今、世界130カ国に進出したロレアルの全社的目標は「共有ビューティー(Sharing Beauty With All)」だ。今までが顧客の容貌を輝かせる化粧品として「美」を追求してきたとすれば、これからは環境的・社会的問題を改善しながら消費者らと持続可能な美しさを分かち合うという意志だ。ロレアルは5年後の2020年までに二酸化炭素の排出量、水の消費量、包装などの廃棄物を2005年対比60%まで減らすと宣言した。
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