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韓国経済支える輸出の危機…10大品目中4品目がマイナス

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「今後がさらに心配です」。

ある石油会社の役員は長いため息をついた。この会社の株価はこの1年間で最も低い水準だ。昨年末と比較すると半分になった。蒸発した時価総額は4兆ウォン台。韓国製石油製品の中国輸出が今年に入って24.7%も減ったのが決定打となった。東南アジア市場の開拓もこれと言った成果がない状況だ。彼は「工場稼動率を80%台に下げたがさらに減らさなければならないようだ。輸出が生きる道なのにそれが厳しい」と訴えた。

韓国経済が危機に陥るたびに救援投手となった輸出に警告灯がともった。昨年の輸出は総規模で過去最大の5596億ドルだった。しかし一皮剥けばあちこちに亀裂が入っている。主力産業の輸出からして問題だ。


韓国貿易協会によると、昨年の韓国の10大輸出品目のうち4品目がマイナス成長となった。鉄鋼板、ディスプレー、造船(船舶・海洋構造物)、石油製品だ。鉄鋼板輸出は2011年の210億ドルから2年連続で減少している。金融危機直後にドル箱だったディスプレーは昨年の輸出が1年前より8.6%減った。造船は2011年以降回復できなくなっており、石油製品輸出は昨年だけで33億ドル減った。国際貿易研究院のシン・スングァン動向分析室長は、「金融危機以降1~2品目の輸出実績が減ったことはあるが、大量に勢いが折れたのは初めて。10大主要品目のうち4品目の輸出額が減少したというのは深刻な危機」と話した。

当然主力製造業者の国内投資余力はすっかり底をついた。原価競争力でも確保するには賃金が安く法人税が低い海外工場を先に作るほかないためだ。サムスンディスプレー(ベトナム・バクニン省)、LG化学(中国・南京)、ネクセンタイヤ(チェコ・ジャテツ)など最近進行中の大規模投資はすべて海外工場だ。1999年に47億ドルだった海外投資は昨年357億ドルに増えた。これに対し韓国に投資した外国資金は15年にわたり足踏み状態だ。外国人投資誘致のため103兆ウォンの開発費をかけた経済自由区域が誘致した投資は9兆7000億ウォンで開発費の10分の1にもならない。製造業の空洞化がさらに悪化するほかないわけだ。明智(ミョンジ)大学経済学科のチョ・ドングン教授は、「強硬な労組が引き上げさせた賃金、国政監査の時ごとに企業家を呼び出す反企業感情などが国内に投資しようとする企業まで背を向けさせている。最近では規制改革まで遅々として進まない」と指摘した。

こうした状況が繰り返され企業の危機解決能力と活力も落ちた。ボストンコンサルティンググループの報告書によると、韓国は新たな価値創出を通じて反転した企業トップ10から押し出されている。今年の評価では総合順位10位以内に韓国企業は1社もなかった。昨年はバイオ企業のセルトリオンが2位だった。業種別の順位を含めた28個のリストで名前を上げた韓国企業は4社だけだった。2012年は18社、2013年は12社だった。

駐韓米国商工会議所のエイミー・ジャクソン代表は、「労働市場の不確実性が韓国のさまざまな長所を色あせさせる。世界経済フォーラムの国家競争力評価で韓国の規制効率性は144カ国中96位という点を認識しなければならない」と指摘した。



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