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本当の歴史学者は「民族の優秀性」叫ぶ時間に真実を追求する=韓国(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
--『三国遺事』は歴史資料として活用できるが、歴史の本ではないという内容が叢書に出てくる。衝撃的に受け止める読者もいる。

「(『三国遺事』は)仏教の文献だ。日本の『書紀』のように神話的だ。三国史記は写実的に書かれている」

--最近、歴史教科書の国定化をめぐる論争が激しい。


「いまや国定教科書は北朝鮮・ロシア・ベトナムなど共産主義や独裁社会にのみある。必ず防がなければいけない。いま教育部・国史編纂委員会などは無理のある動きを見せている。上の目を見ている。担当教育公務員まで任命した。私はいわゆる『左翼』でなく徹底した民主主義者として今後、反対に率先する」

--李離和を一言で定義すれば。

「歴史学者として真実を求める人間だ。『我々の民族は優秀だ』というようなたわごとはやめようと主張する人間だ。人類は同じ人間として同じように生きなければいけない。また李離和は半分は歴史の本を書く人物でありながら、同時に半分は現実の中の歴史活動家だ。私は歴史のための闘争も併行する」

--幼い頃、「考えが傾いている」という評価を聞いたというが、今は。

「今も傾いている。少しは有名人なので呼んでくれるところが多いが、嫌なところは行かない」

--「在野史学者」と呼ばれたりするが、「在野」という修飾語についてはどう思うか。

「あたかも私が李丙ド(イ・ビョンド)史学に反対するように受け入れられたりもするが、私は教授にならなかっただけであり、講壇史学と正面から対立したわけでもない。受け入れることは受け入れる。いずれにしてもでたらめな主張には反対する」

--先生の個人史について話してほしい。

「父・祖父の故郷は金泉(キムチョン)だ。金泉の言葉は特異だ。慶尚南道でも北道でもない。金泉に住んではいないが、家は最後まで金泉にある戸籍を移さなかった。軍隊の令状も金泉に来た。私は身上について嘘をついたことはない。庶子ということも隠さなかった。父の也山・李達(イ・ダル)先生は漢学、特に周易の大家だった。父には韓国戦争を予言した、縮地法を使ったなどの『神話』がある。私を教える時、習ったことをすべて覚えてこそ新しいものを教えた。覚えられなければ棒で強く叩いた。出血しても拭いてはいけなかった。拭けばもっと殴られた。そのように習った漢文の力のおかげで生涯を歩んでいる。幼い頃は天才だという噂があった。母の頭の中では村長が最高だったので、息子が村長になると期待していた。光州(クァンジュ)高校に入る時は20位以内にいたが…文学活動に没頭し、数学が全くできず100位まで落ちた」

--先生は天才か。

「違う。最近は知識・情報量が多く、天才が構造的に出てくることはない」

--歴史活動家として読者に必ず話したいことがあれば。

「偽物ではなく本物の民主主義をしなければいけない。民主主義を守らなければいけない。北の金正恩(キム・ジョンウン)政権はひどいが、それでも統一国家に進むのなら対話をしなければいけない。いつまで米国・中国など強大国に振り回される『火薬庫』状態として残るのか」(中央SUNDAY第446号)



本当の歴史学者は「民族の優秀性」叫ぶ時間に真実を追求する=韓国(1)

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