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【コラム】整形手術と儒教伝統=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
この頃、江南区新沙洞(カンナムグ・シンサドン)や狎鴎亭洞(アプクジョンドン)の地下鉄の駅に1人娘を連れていくと決まり悪くなる。まだ幼く感受性の強い娘と一緒に歩いていると自然に出会うことになる数多くの整形外科広告のためだ。広告看板ごとに性的メッセージが濃縮された女性たちのポーズが並んでいる。女性が成功するには肉体的に美しくなければならず、そのように見えるためには容姿から変えなければならないという考えが、若い頃から女性の精神世界を荒廃化させている。本当に心配に違いない。

しかし問題はここで終わらない。誰が見ても韓国はますます女性の躍進が目立っている国だ。企業の最高経営責任者(CEO)から中間管理職に至るまで、女性たちの輝かしい活躍を見てほしい。しかも女性大統領まで出てきた国が韓国ではないのか。こういう現象は今後、さらに加速化するだろう。しかし万一このような女性たちが、知識が豊富で能動的な社会構成員になるよりも容貌至上主義のくびきにとらわれているならば、韓国社会が払わなければならない代償は途方もないものだろう。

周囲でよく見かけるこのような容貌至上主義は、刃物の危険レベルに達したと言っても過言ではない。20年前は女性の容貌に特別な関心を持つ国は韓国ではなく日本だと思っていた。しかし今は完全に逆転した。日本女性よりもはるかに多くの韓国女性が容姿に手を入れなければならないという圧迫感に苦しめられる。さらに整形手術が中国人観光客を引き込む「孝行息子産業」という話も盛んに出回っているところだ。


今こそ、このような傾向にきっぱりと終止符を打つ時になった。文化的な退廃主義を連想させるこの危険な慣行を終わらせる時になったという話だ。そうするならば不要不急な整形手術をそそのかすような広告を禁止し、これを再建手術用途に限定する措置が必要かもしれない。

この問題は、何よりも若い女性たちの考え方に根本的変化が起きてこそ解決が可能だ。そしてその糸口は、韓国の伝統的な高尚清廉の精神に探すことができはしないかと思う。知ってのとおり韓国は、かつてより物質主義と容貌に対するむだな執着を排撃する奥深い精神世界を構築したと自負した国だ。このような指摘に、ある者は何か突拍子もない話でもするのか言うかも知れない。トゥルマギ(韓国の外套)とチョゴリを着た男性らの専有物である古臭い儒教思想が、現代女性といったい何の関係があるのかということだ。



【コラム】整形手術と儒教伝統=韓国(2)

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