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会社の新しい主人も「思い通り」に…米国の本社訪ねデモ行った韓国デルファイ労組(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国デルファイ労組組合員が先月28日、昌原市(チャンウォンシ)のS&T重工業本社前でS&Tのデルファイ買収に反対するデモを行った。労組は「S&Tに売却されればゼネストを行う」と主張した。(写真=S&T重工業)

先月28日、昌原市城山区(チャンウォンシ・ソンサング)のS&T重工業本社前の大通りを占拠したのは、金属労組傘下の韓国デルファイ労組員820人だった。S&Tがデルファイの持分50%の買収に出たことへの抗議デモであった。労組は壷を割りながら「間違った売却は死だ」と叫んだ。「ゼネスト闘争、決死抗戦」「デルファイは悪質資本S&Tへの売却を中断せよ」という文面も登場した。パク・ソンヒョンS&T理事は「労組の妨害で正常な投資手続きにともなう持分買い入れが支障をきたしている」と話した。

錦湖(クムホ)タイヤの労組ストライキに続き9日は造船「ビッグ3」の現代(ヒョンデ)重工業・サムスン重工業・大宇(デウ)造船海洋労組が共同ストライキに突入するなど初秋の「夏闘」が続く中で「韓国デルファイ労組事態」が注目されている。労組が会社の買収に介入して影響を及ぼすほど強硬だという韓国の労使関係を見せる象徴的な事件だ。

自動車の空調・ステアリング・ブレーキ装置部品会社である韓国デルファイは、本社の米国デルファイが50%の持分を保有している。事態は今年2月、米国デルファイが保有持分売却を推進しながら大きくなった。ここに2大株主のイレNSとS&Tが参入すると労組が「S&Tではだめだ」と反対し始めた。労組組合員の58%がイレの株式を持つ株主である特殊な状況だ。S&T側は「労組が事実上の利害関係があるイレの肩を持ったこと」と主張した。


その後、労組は使用側だけでなくS&Tを全方向から圧迫した。今年4月には使用側と面談して「S&Tに売却すれば全面ゼネストを行う」と威嚇した。先月には「S&Tに売却すれば主要顧客であるGMへの納品を全面的に中断する」と圧迫程度を高めた。デルファイ労組は、S&Tはもちろん米国デルファイ本社まで訪問して「買収を中断せよ」と要求するデモを行った。売却の主管社にはS&Tを非難する内容の抗議書簡を送った。韓国支社の役員の出勤も妨害した。



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