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【時論】韓半島の緊張緩和と中国戦勝節行事(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
飛行機から眺めた北京の空は予想外に澄んでいた。中国政府が戦勝節行事のために工場の稼働まで中断した結果だ。韓中国交正常化23周年(8月24日)を迎え、韓半島(朝鮮半島)の緊張がピークに達した状況で、21世紀韓中交流協会(会長キム・ハンギュ)代表団と面談した中国高官らはこのように述べた。「積極的で建設的な多くの努力をした。実務陣が動いている」。中国が北朝鮮の挑発を強く抑止することを要請したことに対する返答だった。平壌(ピョンヤン)の中国大使館とニューヨークチャネルが動いているとさらっと話したりもした。おそらく北朝鮮の挑発後、瀋陽軍司令部のタンク兵力が延辺から真昼に移動したのも無言の対北朝鮮圧力だったのだろう。

過去の中国の指導者らは「韓半島の平和と安定に役立つことなら何でもし、役立たないことなら何もしない」と述べた。中国が今回の事態で「有所作為(為すべきことをする)」に立場を変更したのは「9・3戦勝節」行事のためだ。北京の街のあちこちには「中華大団結万歳」という垂れ幕が設置されている。中国は天安門広場で世界30余カ国の首脳を迎える盛大な祭りを準備中だ。祭りの準備中に隣の家で騒ぎが起きることは絶対に許されない。韓半島の砲声は1年間準備した閲兵式行事を台なしにすることも考えられる。

過去の6カ国協議で中国代表団は「城内に火事が発生すれば城外の池の魚が危険になる」として北朝鮮の肩を持った。しかし韓半島の緊張が紫禁城に転移する可能性を懸念するしかない。金正恩(キム・ジョンウン)が親中派の張成沢(チャン・ソンテク)を処刑したのは中国にとって悪夢のようなことだった。特に1000キロの国境を挟む北朝鮮の非正常的な状況は地政学的に容認できない。結局、3代世襲指導者に自制を要請するしかない。中国外務省の報道官は21日、「中国は緊張を高めるいかなる行為にも反対する」という声明を発表した。声明に合わせて水面下で外交圧力が始まったはずだ。


北朝鮮は中国に対し「今になって何の自制だ」と否定的な反応を見せたが、結局は遺憾を表明した。隣の家の祭りを考慮しなかった金正恩の挑発はタイミングを誤った。会談が妥結した朝の公開セミナーで、1992年の韓中国交正常化の当事者である唐家セン元外相は「非常に良い結果」と満足感を表した。しかし中国国際問題研究所の楊希雨研究員は今回の合意で緊張が終息したのではなく、しばらく隠れただけだと述べ、楽観的な結論を留保した。中国は依然として韓半島で「2つの韓国」政策を堅持している。習近平主席の「中国の夢」が平壌発の急変事態で支障が生じることは絶対に許されない。韓半島の平和に対する現状維持が最優先政策だ。



【時論】韓半島の緊張緩和と中国戦勝節行事(2)

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