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<インタビュー>平昌オリンピック組織委員長「平昌を再び訪れたい世界的観光地にする」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

平昌(ピョンチャン)オリンピック組織委員会事務所で、金永熙(キム・ヨンヒ)論説委員に2018冬季オリンピックの準備状況を説明する趙亮鎬(チョ・ヤンホ)組織委員長。冬季オリンピック誘致委員長だった彼は「関係者が問題解決」の覚悟で組織委員長を引き受けたと話した。

2年後に迫った平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック。せっかく誘致したオリンピックなのに莫大な運営費や分散開催の有無、競技場建設の遅延までと多くの議論を呼んだ。今は大きな峠は越したようだ。昨年7月、組織委員長という困難の多い職責を負った趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進(ハンジン)グループ会長にとっては、多様な冬季オリンピック種目を観衆に紹介することが大きな課題だ。金永熙(キム・ヨンヒ)論説委員が乙支路(ウルチロ)の未来アセットビルディングにある平昌冬季オリンピック組織委員会ソウル事務所で彼に会い、冬季オリンピックの準備状況を聞いた。

金永熙=大韓航空ひとつ経営するのも大変なのに、平昌オリンピック組織委員会の委員長をなぜ引き受けたのか。

趙亮鎬=誘致委員長になって誘致に成功した時に私の任務は終わったと思い本業に戻ったが、金振ソン(キム・ジンソン)組織委員長が辞任する事態になった。後任者を探す過程で、そのイスが私のところに回ってきた。韓進海運の仕事のために固辞していたが、適当な人がいないといって…。仕事が大変になったが、有終の美をおさめるという覚悟で引き受けることにした。


金=就任後1年の間、組織委員会には雑音と困難が多かった。分散開催、開閉会式場の移転、滑降競技場の変更など議論が多く、メディアから多くの攻撃を受けた。

趙=私が引き受ける前にそんな問題があって…。このために前任者が辞めたようだ。私が来てからそれを解決するのに1年間忙しかったが、オリンピックの効率性に関することよりも、政治的なことが多く介入し地域的なことが多かった。

金=地域的な問題とは何か。

趙=私たちが冬季オリンピック誘致に成功した理由の1つがコンパクト(compact)という概念を前面に出したことだ。すべての競技が選手村から30分以内に行ける距離内で行われるというものだ。分散開催というのは考えもしなかったが「アジェンダ2020」というものが出てきた。「アジェンダ2020」はオリンピックに多くの費用がかかり赤字が激しいため、それを分散して他地域の既存施設を再利用できるという構想だ。だが韓国では2020とは合わず分散開催よりもコンパクトに行こうという論理だった。

金=平昌のほかに使えるだけの既存施設がないということか。

趙=そうだ。たとえば原州(ウォンジュ)で競技をしたくても、そこには既存施設がない。江陵(カンヌン)でできるものを原州に新しく競技場を作ってやるというのは追加費用がかかり不可能だ。土地は市が提供するといっても許可事項、建築設計に時間が多くかかりオリンピックというのは日が決まっているため現実的に不可能だ。分散開催の意思は良いが、私が就任した時は遅れすぎていた。

金=組織委と江原道(カンウォンド)の対立説があったが、組織委と江原道の役割分担はどのようにしているのか。

趙=施設に対する全責任は江原道が負う。江原道が作った施設で競技を運営するのが組織委の仕事だ。施設に対する予算は政府が75%、江原道が25%を負う。施設を作ればそれが国際規格に合うのかテストしてみて選手たちに合うよう運営するのが私たちの任務だ。前組織委員長の時期には、江原道が野党で組織委員長は与党だと協力がまともにうまくできなかったようだ。

金=組織委員長に就任後、これといった業績はあるか。

趙=私が組織委を引き受けた当時は3年間、国内で起きていたさまざまな問題で信頼を相当失った状態だった。第2のソチになるのではないかという言葉まで出てきたからだ。信頼を失った大きな原因は、競技場建設が遅々として進まないことだった。それで3~4カ月かかるのを近道を探し早期に竣工した後、プロジェクトを点検するIOC委員に見せたところ今は軌道に乗ったようだと言っていた。特に今回、バッハ委員長が来て「オリンピックの準備が順調に進んでいる」というコメントを出して私たちへの信頼が最終確認された模様だ。



<インタビュー>平昌オリンピック組織委員長「平昌を再び訪れたい世界的観光地にする」(2檁

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