2015東アジアカップサッカー大会が開幕するまで北朝鮮男女代表は「未知のチーム」だった。女子チームは2011年ドイツ女子ワールドカップ(W杯)で一部の選手が禁止薬物陽性反応を見せ、先月のカナダ女子ワールドカップ(W杯)の出場権を剥奪された。男子チームは大々的な世代交代でメンバーを入れ替えた。選手構成の変化とともに北朝鮮は「パルチザン攻撃戦法」という新たな武器を見せた。東アジアカップで女子チームは2連勝、男子チームは1勝1敗と善戦中だ。男女ともに韓国と優勝を争うことになった。
パルチザンとは非正規部隊、ゲリラを意味する。客観的な戦力が劣勢である場合、敵の背後に入り込んで制圧する部隊をいう。北朝鮮男子代表のキム・チャンボク監督は「パルチザン攻撃戦法は『攻撃のための防御』が核心。強い体力を基礎に前方からプレスをかけ、積極的に逆襲を狙う」と説明した。
北朝鮮のパルチザン攻撃は平均気温33度、湿度70%という中国武漢の猛暑の中で威力を発揮している。北朝鮮男子代表は2日、日本との第1戦で0-1とリードされた後半33分、イ・ヒョクチョル(23)の同点ゴール、後半43分にはパク・ヒョンイル(22)のヘディングゴールで2-1と逆転勝ちした。身長194センチの長身FWパク・ヒョンイルの活躍が特に目立った。
女子チームも2試合で7得点し、高い攻撃力を見せた。17歳の新鋭ウィ・ジョンシムと中心選手のナ・ウンシム(27)が2得点ずつした。実力だけでなくチームの雰囲気も変わった。北朝鮮の選手は2010年南アフリカワールドカップ(W杯)当時、韓国取材陣に徹底的に背を向けたが、東アジアカップでは明るい表情で個別インタビューに応じている。
「パルチザンサッカー」の背景にはサッカーマニアと知られる金正恩(キム・ジョンウン)第1書記がいる。金正恩はイングランドプロサッカーのマンチェスター・ユナイテッドと同チーム所属のFWウェイン・ルーニー(30)のファンだ。李雪主(イ・ソルジュ)夫人と時々、サッカー試合を観戦する。2011年から金正恩は「北朝鮮サッカー代表チーム改革案」を主導した。南アフリカW杯で北朝鮮は44年ぶりに本大会出場を果たしたが、3戦全敗で脱落したのがきっかけとなった。世界の高い壁を実感した北朝鮮は平壌(ピョンヤン)国際サッカー学校を設立し、選手の発掘と育成に力を注いでいる。
<東アジアカップ>金正恩が育てた…北朝鮮「パルチザンサッカー」(2)
パルチザンとは非正規部隊、ゲリラを意味する。客観的な戦力が劣勢である場合、敵の背後に入り込んで制圧する部隊をいう。北朝鮮男子代表のキム・チャンボク監督は「パルチザン攻撃戦法は『攻撃のための防御』が核心。強い体力を基礎に前方からプレスをかけ、積極的に逆襲を狙う」と説明した。
北朝鮮のパルチザン攻撃は平均気温33度、湿度70%という中国武漢の猛暑の中で威力を発揮している。北朝鮮男子代表は2日、日本との第1戦で0-1とリードされた後半33分、イ・ヒョクチョル(23)の同点ゴール、後半43分にはパク・ヒョンイル(22)のヘディングゴールで2-1と逆転勝ちした。身長194センチの長身FWパク・ヒョンイルの活躍が特に目立った。
女子チームも2試合で7得点し、高い攻撃力を見せた。17歳の新鋭ウィ・ジョンシムと中心選手のナ・ウンシム(27)が2得点ずつした。実力だけでなくチームの雰囲気も変わった。北朝鮮の選手は2010年南アフリカワールドカップ(W杯)当時、韓国取材陣に徹底的に背を向けたが、東アジアカップでは明るい表情で個別インタビューに応じている。
「パルチザンサッカー」の背景にはサッカーマニアと知られる金正恩(キム・ジョンウン)第1書記がいる。金正恩はイングランドプロサッカーのマンチェスター・ユナイテッドと同チーム所属のFWウェイン・ルーニー(30)のファンだ。李雪主(イ・ソルジュ)夫人と時々、サッカー試合を観戦する。2011年から金正恩は「北朝鮮サッカー代表チーム改革案」を主導した。南アフリカW杯で北朝鮮は44年ぶりに本大会出場を果たしたが、3戦全敗で脱落したのがきっかけとなった。世界の高い壁を実感した北朝鮮は平壌(ピョンヤン)国際サッカー学校を設立し、選手の発掘と育成に力を注いでいる。
<東アジアカップ>金正恩が育てた…北朝鮮「パルチザンサッカー」(2)
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