沈没したセウォル号が、当初の予想よりも3カ月早い来年7月頃に引き揚げられるものとみられる。セウォル号を引き揚げる優先交渉対象企業に選ばれた上海サルベージ・コンソーシアムが、引き揚げ時期を操り上げると明らかにしたためだ。コンソーシアムの持分の70%を持っている上海サルベージは中国の交通運輸部所属の国営企業で、昨年の売上額が3220億ウォン、1400人余りの救難専門担当者を保有している。先月、揚子江で沈没した旅客船を引き揚げた企業だ。
海洋水産部は15日、セウォル号の船体引き揚げ企業選定のための評価結果を公開した。優先交渉対象企業である上海サルベージ・コンソーシアムに続き、2位の企業にチャイナ煙台サルベージ・コンソーシアム(中国)、3位にタイタン・マリタイム・コンソーシアム(欧州)を選定した。海水部は20日から上海サルベージと交渉を始める。細部の作業方法と契約条件に合意すれば最終契約を締結する。合意されなければ2位の企業と交渉をする。
企業が調達庁に書いて出した引き揚げ価格は上海が851億ウォン(約92億円)、煙台990億ウォン、タイタン999億ウォンだ。当初は欧州系タイタンの優勢が予想されていたが、結果は韓国と地理的に近い中国企業の勝利だった。価格も低く、技術評価でも良い点数を取った。特に上海サルベージは海水部の船体処理技術検討タスクフォース(TF)が4月に出した引き揚げ方法とは違う提案をしたのが高い点数を取った。
TFは船体に93個の穴を開けて鉄線をつなげて引き揚げる提案をしたが、上海サルベージは底に24枚の鉄板を敷いて持ち上げる意見を出した。セウォル号の腐食が激しく船体に穴を開ければ破損の恐れがあるためだ。
海水部セウォル号引き揚げ推進団のイ・チョルジョ副団長は「専門家たちが、鉄板を下に敷くために船首を5度ぐらい持ち上げようという提案を高く評価した」と話した。
また水中で8500トンにもなるセウォル号の重さを5000トン程度にするためにバラスト水貯蔵庫の水を抜いて空気を入れたり、船体の内部空間に浮力材を入れたりする方法も提案した。この方法が成功すれば、セウォル号を持ち上げる海上クレーンも1万トン級と8000トン級の2機を使う予定だった当初の計画とは違い、1機のみ活用してもかまわないものとみられる。
中国企業「セウォル号に穴開けず、鉄板で支え引き揚げる」(2)
海洋水産部は15日、セウォル号の船体引き揚げ企業選定のための評価結果を公開した。優先交渉対象企業である上海サルベージ・コンソーシアムに続き、2位の企業にチャイナ煙台サルベージ・コンソーシアム(中国)、3位にタイタン・マリタイム・コンソーシアム(欧州)を選定した。海水部は20日から上海サルベージと交渉を始める。細部の作業方法と契約条件に合意すれば最終契約を締結する。合意されなければ2位の企業と交渉をする。
企業が調達庁に書いて出した引き揚げ価格は上海が851億ウォン(約92億円)、煙台990億ウォン、タイタン999億ウォンだ。当初は欧州系タイタンの優勢が予想されていたが、結果は韓国と地理的に近い中国企業の勝利だった。価格も低く、技術評価でも良い点数を取った。特に上海サルベージは海水部の船体処理技術検討タスクフォース(TF)が4月に出した引き揚げ方法とは違う提案をしたのが高い点数を取った。
TFは船体に93個の穴を開けて鉄線をつなげて引き揚げる提案をしたが、上海サルベージは底に24枚の鉄板を敷いて持ち上げる意見を出した。セウォル号の腐食が激しく船体に穴を開ければ破損の恐れがあるためだ。
海水部セウォル号引き揚げ推進団のイ・チョルジョ副団長は「専門家たちが、鉄板を下に敷くために船首を5度ぐらい持ち上げようという提案を高く評価した」と話した。
また水中で8500トンにもなるセウォル号の重さを5000トン程度にするためにバラスト水貯蔵庫の水を抜いて空気を入れたり、船体の内部空間に浮力材を入れたりする方法も提案した。この方法が成功すれば、セウォル号を持ち上げる海上クレーンも1万トン級と8000トン級の2機を使う予定だった当初の計画とは違い、1機のみ活用してもかまわないものとみられる。
中国企業「セウォル号に穴開けず、鉄板で支え引き揚げる」(2)
この記事を読んで…