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<韓国旅客船沈没>海洋警察、クレーン要請を船会社に押しつけ…事故12時間後に出発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「クレーン使用料負担」をめぐって救助を最優先にすべき海洋警察庁が事故を起こした船会社側に要請を押し付け、生存者救出にとって重要な海上クレーンが事故発生12時間後に遅れて出発していたことが確認された。

沈没したセウォル号の生存者救出にとって重要な海上クレーンが、事故発生12時間後に遅れて出発していたことが確認された。「クレーン使用料負担」をめぐって、救助を最優先にすべき海洋警察庁が事故を起こした船会社側にクレーン要請を押し付けている間に出動が遅れた。

海洋警察庁関係者は17日、「クレーン要請は清海鎮(チョンヘジン)海運から行った。公的には事故を起こした船会社が使用料を負担しなければならないので、船会社名義でクレーン要請をするのに時間が遅れた」と明らかにした。船舶事故が発生すれば、船主が引き揚げを担当する救難会社を選定→この会社がクレーン会社と交渉して「要請」→費用を「保険処理」するのが通常手続きというものだ。

海洋警察関係者はまた「政府機関で即座に(クレーン要請)すべきではないかと考えたが、保険処理の分野で生半可に介入すれば問題になりかねず(要請)できなかった」と釈明した。


海洋警察が保険料や手続きに固執している間にセウォル号の生存者救出が出遅れた。実際に3600トン級のサムスン重工業の海上クレーンは、16日午後8時頃に巨済(コジェ)造船所を出発した。大宇(デウ)造船の海洋(3600トン級)と海洋環境管理公団の2000トン級ソラク号など3台のクレーンが全羅南道(チョンラナムド)の珍島(チンド)に全て到着する予想時刻は18日午後3時だ。事故発生時刻とされている16日午前8時52分から約55時間後に事故海域に到着することになる。

海洋救助専門家たちは、現地の潮流や天候、セウォル号沈没状態などの影響で1カ月かかった韓国哨戒艦「天安」の時よりも引き揚げ作業がはるかに困難で長引くと見ている。

セウォル号の引き揚げは、人命救助を優先しながら計7段階に分けて行われる。先に救助隊が潜って生存者の救助とともに船の状態を点検する。沈んだ船舶の状態をダイバーが確認してスケッチすると、これを船体の図面と合わせて最終状態を把握することになる。この時、発見した穴などの破損部位はダイバーが溶接して2次的な船舶のき損を防ぐ。海洋警察が本格的な引き揚げ計画をたてることになれば、先頭と中央、船尾地点を正確に把握してクレーンの位置を決めることになる。

船の引き揚げに使われるチェーンはダイバーが直接海に入ってつながなければならない。韓国哨戒艦「天安」事故当時、救助に参加したクォン・ヨンDS建設潜水チーム長は「事故が起きた珍島海域は国内でも潮流が一番速く、海難救助隊も危険を覚悟しながら活動している状況」と伝えた。



【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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