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韓国野党代表「朴大統領の言葉に驚き…政治が消えた」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表と議員が25日、国会本会議場の前のロタンダホールで大統領拒否権行使を糾弾する集会を開いている。文代表は朴槿恵(パク・クネ)大統領の拒否権行使について「野党と与党、国会に対する拒否であり、国民に対する拒否」と話した。

大統領の拒否権行使という「外部の敵」が登場すると、新政治民主連合はひとまず内戦を止めた。

文在寅(ムン・ジェイン)代表が「崔宰誠(チェ・ジェソン)事務総長」人選を断行したことに不満を抱き前日の最高委員会まで参加しなかった李鍾杰(イ・ジョンゴル)院内代表は25日、議員総会と最高委員会議で文代表とずっと顔を突き合わせながら作戦を組んだ。李院内代表は最高位に再び出てくるのかと尋ねる記者たちに「今は何も見えない。院内問題だけに集中する」とした。新政治連合はすでに予想された拒否権そのものよりも、朴槿恵大統領の発言内容をさらに衝撃的に受けとめた。

代表と院内代表のツートップはこの日、声を一つにした。文代表は朴大統領の閣僚会議の発言について「大統領の言葉なのか疑わしいほどの驚き」として「政治を必ずこのようにしなければならないのか本当にもどかしい。政治は消え、大統領の意地と独善だけが残った」とした。さらに「朴大統領は1998年の現改正案よりもはるかに強い(施行令に対する強制性を持つ)国会法改正案を共同発議した事実を忘却した」として「その時の朴槿恵議員と今の大統領は別人か」と責め立てた。


李院内代表も「私はたくさん暴言を言ったが、大統領の暴言は完全な『大盛り』だ。大統領が国を大混乱に陥れた」と主張した。

文代表と角を立ててきた非主流の核心人物たちも「大統領は政争に関与せず、セヌリ党を離党して国民の安全と民生に集中せよ」〔安哲秀(アン・チョルス)議員の記者会見〕、「無能な大統領が葛藤と対立だけをあおる状況が嘆かわしい」(キム・ハンギル議員ツイッター)として加勢した。李院内代表が招集した元職・現職院内代表懇談会には朴智元(パク・ジウォン)、朴映宣(パク・ヨンソン)、元恵栄(ウォン・ヘヨン)、朴起春(パク・ギジュン)、田炳憲(チョン・ビョンホン)、禹潤根(ウ・ユングン)議員らが派閥を問わず全員参加した。

新政治連合はこの日午前11時から終日、議員総会を開いた。「大統領の発言は維新体制(第四共和国)時の布告令を読むような感じ」〔金聖珠(ソンジュキム・ソンジュ)議員〕、「無知・無責任・無能の3無政治家に不通・間抜け大統領という点が再び確認された」〔姜昌一(カン・チャンイル)議員〕といった発言があふれた。

新政治連合はこの日「約束どおり国会法改正案を本会議に上程して表決しよう」として鄭義和(チョン・ウィファ)国会議長と与党指導部を圧迫した。だがセヌリ党が議員総会で「国会法改正案を再議決しない」という結論を出すと新政治連合内の雰囲気は激昂した。

「穏健派」の梁承晁(ヤン・スンジョ)議員までが出て「与党が再議さえしないのに何もなかったように本会議に入るのは話にならない」としてMERS関連法案の処理拒否を主張した。この日午前、朴大統領の発言に興奮した院内の指導部は「再議日が決まるまで全日程を拒否する」と宣言して文代表が主宰した最高委員会議で再び「MERS法案処理」に立場を変えた。

「MERS法案まで捨てれば青瓦台の戦略に巻き込まれる格好」という反論が大きくなりながらだ。結局「本会議には参加するものの会議場の前のロテンドホールで糾弾大会を開く」という方針が決定された。糾弾大会で議員たちは「国会法の再議拒否、セヌリ党は覚醒せよ」「大統領の拒否権を強く糾弾する」と叫んだ。

事実上25日の本会議を最後に6月国会はオールストップした状況だ。李院内代表は「大統領のひと言で多数の党議員が息を殺して国会を守ることをあきらめた国会史上に残る悲しい日」としながら「今後、国会の院内代表事務室で24時間の個人的な座り込みをする」と宣言した。



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