北朝鮮は２４日、第２次延坪海戦を素材にした映画『延坪海戦』をめぐり「歪曲ねつ造された映画」と非難した。

北朝鮮の対南宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」は同日、映画『延坪海戦』に対して「傀儡極右保守分子が自分たちの軍事的挑発によってもたらされた西海（ソヘ、黄海）武装衝突事件を著しく歪曲ねつ造した不純反動映画、反共和国謀略映画」と猛非難を浴びせた。

特に、「われわれが共和国政府声明で南北関係改善に対する公明正大な立場を明らかにしたことと時を同じくしてこのようなパフォーマンスをやろうとは、統一に反対する傀儡当局の凶悪な胸中をはっきりと表したもの」と非難した。


「わが民族同士」は第２延坪海戦が米国と韓国が起こした計画的な軍事挑発事件だったと主張した。引き続き、同作を上映するのは「南朝鮮人民の中にわれわれ共和国に対する不信と敵対、悪意を根強く植え付ける一方、北侵略戦争熱をより一層鼓吹して最終的に戦争を挑発してやろうと企むもの」と付け加えた。

一方、『延坪海戦』は公開初日に観客を集めてボックスオフィス１位に入った。

２５日、映画振興委員会映画館入場券統合電算網によると、『延坪海戦』は２４日一日で、全国６６７カ所のスクリーンで１５万３３８２人の観客を動員してボックスオフィス１位を占めた。累積観客数は１６万　２６０５人だ。

同作は、大韓民国がサッカーワールドカップ（Ｗ杯）で沸き上がっていた２００２年６月２９日、北朝鮮警備艇２隻が西海（ソヘ、黄海）北方限界線（ＮＬＬ）を侵して韓国海軍艦艇「チャムスリ３５７号」に奇襲攻撃を仕掛けて発生した第２延坪海戦を扱った作品だ。

同じ日、『極秘捜査』は６７６カ所のスクリーンで１３万７３８３人の観客を集めてボックスオフィス２位を占めた。累積観客数は１５９万５０８９人。引き続き『ジュラシック・ワールド』は６３３カ所のスクリーンで１０万１５５３人を集めて３位を占めた。累積観客数は３７３万３７６７人を記録中だ。