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【外から見る韓国】ジンクスに陥った朴槿恵大統領(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
私が幼かった頃に英国首相だったハロルド・マクミラン(1957~63年在任)は「何が一番怖いですか?」という質問を受けたことがある。彼はゆっくりとした語り口でこのように答えた。「坊や、事件だよ。何事かが起こることでしょ」。

実は、彼が実際にこういう話をしたのかは不明だ。作り話という説もある。だが、この言葉はよく引用される警句として生き残った。大切な真理を含んでいるためだ。政治であっても人生であっても私たちは計画を立てようと努める。だが指導者や普通の人々でも、虚を突かれるようなことが繰り返される。全く予想できないことが「青天の霹靂」のように起こり、私たちはさまよって座り込んでしまう。

朴槿恵(パク・クネ)大統領が良い例だ。彼は2度目の不運を迎えている。昨年、彼女が大々的な改革の始動をする時にセウォル号が沈没した。彼女の政策パッケージは忘れられ、セウォル号の悲劇が政治・経済・社会のあらゆる分野を抑え込んだ。韓国はセウォル号の陰からまだ抜け出せなかった。2014年が過ぎ去った。


韓国が新たに前進を模索する年、朴槿恵政権の成否を左右する年である2015年が明けた。来年4月までは選挙がないので2015年は朴大統領が業績をつくる最後のチャンスの年でもあった。

ところが中東呼吸器症候群(MERS)が押し寄せた。今の韓国の状況を予想していた人は地球上で誰もいなかったはずだ。現在の韓国社会の雰囲気は過剰だと言える。だが社会学者ウィリアム・トーマス(1863~1947)が1928年に言ったように「人々が、ある状況が事実だと定義すれば、状況の結果もまた事実になる」。

MERS危機は恐ろしいほどにセウォル号の繰り返しだ。朴大統領は自身がジンクスに陥ったと感じるかもしれない。かなり異なった2つの事件だが、共通点は当局の「過小対応」が一部市民の「過剰反応」を誘発したという点だ。

経済行為を見るだけでもそうだ。昨年は悲しみが、今回は恐怖が、人々を外出させて消費させるのではなく家の中にとどまらせた。蒸し暑さにもかかわらず海水浴場が閑散としている。昨年に続き食堂・店・劇場・デパートを問わず大きな打撃を受けている。

当局が行動に出た。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)首相代行はMERS被害に4000億ウォン(約442億円)を支援すると発表した。彼女は「普段どおりに日常生活を送ってほしい」と訴えた。例えば以前のように週末旅行に出ろということだ。正しい言葉だ。路上や浜辺、劇場や学校でMERSに感染した人はいない。公共場所はまだ安全だ。



【外から見る韓国】ジンクスに陥った朴槿恵大統領(2)

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