「韓国は開発途上国の成長で知識共有と人的資源、民間部門投資がどれほど重要かを見せる代表的な事例だ。世界銀行はこうした韓国の寄与を高く評価し（開発政策にも）積極的に反映している」。

世界銀行のヨアヒム・フォン・アムスバーグ開発金融担当副総裁は最近、韓国経済新聞のインタビューでこのように述べた。

今年は韓国が世界銀行に加盟して６０周年となる。世界銀行は１９６２年の鉄道建設事業支援をはじめ、道路、住居、教育など幅広い分野の事業に資金を支援した。韓国は２０１０年、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）開発援助委員会（ＤＡＣ）入りし、支援を受ける国から与える国に変わった。世界で唯一だ。


アムスバーグ副総裁は「韓国は貧困率を減らし、経済成長を遂げるまで最も速く開発に成功した国」とし「他の国にも韓国と同じ事例を見せることが重要だ」と述べた。韓国の努力だけでなく国際社会の支援が重要だという事実も示すためという説明だ。

世界銀行の開発戦略は時代とともにさまざまな形態に進化した。１９６０－７０年代の開発は鉄道建設などのインフラ拡充に焦点を合わせた。１９８０年代以降は人的資源が重要な要素に浮上した。２０００年代に入ってからは投資を促進する政策を強調している。アムスベルク副総裁は「国の発展段階別に合う支援が必要だ」とし「韓国はこのすべての部門でうまくいった」と評価した。アムスベルク副総裁は「金融危機以降、多くの国が財政縮小圧力を受けているが、政府開発援助（ＯＤＡ）支援金は減らない」とし「ある地域の繁栄・貧困が別の地域にも影響を及ぼすため」と強調した。

一方、教育部と韓国経済新聞、韓国職業能力開発院が共同開催するグローバル人材（ＨＲ）フォーラムは、世界銀行とともに東南アジア教育公務員を招請し、韓国の教育経験を伝える「ＥＡＰプログラム」を運営している。