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サムスン、米国のスマートカーベンチャーに投資…アップル・グーグルと競争

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サムスンが一般自動車をインターネットに連結する機器を作るスタートアップ(新生ベンチャー企業)のビンリに投資した。ビンリはインターネットに連結された自動車のスマートカー用ソフトウェアプラットフォームとアプリケーションも作っている。

投資金額は数十億ウォン程度と少ないが、サムスンがスマートカープラットフォーム分野で初めて外部企業に投資したという点で意味は小さくないというのが業界の評価だ。IT分野の競合会社であるグーグルとアップルはすでにスマートカープラットフォームを公開している。

◇サムスン、コンチネンタルなどと組み投資


ビンリは8日、サムスン、コックスオートモーティブ、コンチネンタル、ウエストリーグループから650万ドルの投資を誘致したと明らかにした。金額は大きくないが投資家の顔ぶれは興味深い。サムスンは世界最大のIT機器メーカーで、コックスは米国最大の自動車取り引きサイト「オートトレーダー」を所有する。コンチネンタルは世界最大の自動車部品メーカーだ。ITと自動車分野の強者がまだ製品も発売していないスタートアップに共同で投資したのだ。フォーブスは「それだけビンリの未来が有望だという意味」と評価した。

ビンリは一般自動車をスマートカーに変える機器を作る会社だ。ビンリが出した99ドルの端末を挿せば車がインターネットに連結される。

最近スマートカー市場が開かれているが、消費者の立場では数千万ウォンの新しい車を急に買うのは大変だ。ビンリによると米国だけで2億台を超える「一般車」がある。ビンリはこの市場を攻略したのだ。

ビンリは独自のアプリケーションストアを通じ自動車に最適化された多様なアプリも販売している。例えば事故が起きた時にスマートフォンのボタンだけ押せば車両の状態と位置が救助センターに伝えられる。遠距離で車のドアを開けたりロックしたりもできる。長期的にはスマートカーを動かす駆動ソフトウェア(OS)を構築するという計画だ。サムスンがビンリを通じスマートカー用プラットフォーム競争力を強化するのではないかという分析が出てくる理由だ。

◇見逃せないスマートカープラットフォーム市場

サムスンの競合企業であるアップルとグーグルは2013年からスマートカープラットフォーム開発に参入している。すでに「カープレー」と「アンドロイドオート」というソフトウェアを出した。スマートフォン用基本ソフトの「iOS」と「アンドロイド」でアプリ生態系を掌握し大きな収益を残した栄光をスマートカー時代にも再現するという腹案だ。

彼らが自動車用ソフトウェアに集中するには理由がある。産業研究院のイ・ハング研究委員は、「2050年になれば自動車市場でエンジンまたはモーターと車体で構成された完成車の割合は10%にとどまり、関連ソフトウェア市場は30%に達するだろう」と予想する。現在のスマートフォン用アプリ市場がスマートフォン機器市場よりはるかに大きいのと同じだ。2050年になればグーグルが現代自動車より自動車市場でより多くの金を稼げるだろうという話だ。

サムスンもやはり水面下で慌ただしく動いている。1月に開かれた家電見本市のCESではサムスン電子の尹富真(ユン・ブグン)社長の基調演説中にBMWのエルマー・フリッケンシュタイン副社長が登場し、サムスンと共同開発したソフトウェアで自動車を動かす場面を演出した。サムスンは最近フォルクスワーゲングループに属するスペインの自動車メーカーのセアトにインフォテインメント(ナビゲーション、音楽など)システムを供給することで契約したりもした。「ミラーリンク」という名前のサムスンのシステムは年内にセアトの中型クーペ「イビサ」に装備される予定だ。業界専門家は「サムスンは直接完成車事業には進出しないだろうが成長の可能性が大きい自動車用プラットフォームや電装部品事業は着実に推進する可能性が高い」と診断した。





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