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韓国造船、不安な世界1位…受注増でも本格的反騰「険しい道」予告(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
造船業の不況が続いている。下手をすると世界1位も譲り渡すかもしれないという危機意識も広まっている。時々船舶受注のニュースが聞こえるが昨年にはおよばない。円安を背にした日本と、政府支援を土台にした中国の追撃は強まっている。こうした状況で「マルメ(Malmoe、スウェーデンの都市)の涙を忘れてはいけない」という懸念まで出てきた。世界造船産業の中心が欧州から韓国に移ってきたことを象徴する「マルメの涙」が約10年ぶりに韓国で再演される恐れがあるという危機感が高まっている。

◆「マルメの涙を忘れるな」

パク・ジョンボン現代(ヒョンデ)重工業副社長(海洋プラント事業本部海洋事業代表)は4日、社員たちに送った文で「今の状況では私たちはマルメの涙エピソードを思い出さざるをえない」として「(今の)危機を克服できない限りマルメの涙は他人ごとではなく、私たちの涙になるかもしれない」と指摘した。


マルメの涙というのは現代重工業が2002年スウェーデンのコックムス造船所の大型クレーンをわずか1ドルで買収した「事件」を意味する。スウェーデンのマルメに本社を置くコックムス造船所は一時、世界の造船市場を先導していたが韓国企業の躍進に押されて結局は倒産した。造船所内にあったクレーンは解体費用を負担する会社を探せず放置され、現代重工業に売却された。スウェーデン国営放送はクレーンが船に積まれて消える姿を葬送曲と共に報道しながら「マルメが泣いた」と表現した。そのクレーンは現在、現代重工業の蔚山(ウルサン)本社にある。

パク副社長は「造船・海洋プラントは受注減少、競争力低下、収益性低下などで史上最悪の危機を迎えている」として「低価格の労働力を前面に出した中国企業などは私たちを猛烈に追撃しており、技術力と円安を土台にした日本の造船企業も大量受注に乗り出している」と診断した。彼は「弱り目にたたり目で国際石油価格まで下落しながら顧客が船舶・海洋プラントの発注を減らしている」と懸念した。



韓国造船、不安な世界1位…受注増でも本格的反騰「険しい道」予告(2)

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