映画『無頼漢』(左)と『マドンナ』
審査委員長の米国の巨匠コーエン兄弟は記者会見で「印象に残った映画は審査委員ごとに少しずつ違っていたが、パルムドール受賞作の『ディーパン』は全員一致で決まった」と述べた。
グランプリ(2位)にはナチスの虐殺に動員されたユダヤ人を描いたハンガリーのラースロー・ネメシュ監督の『サウルの息子(Son of Saul』が選ばれた。監督賞は『黒衣の刺客』で招待された台湾の侯孝賢監督、脚本賞は『Chronic』を演出したメキシコのミシェル・フランコ監督が受賞した。主演男優賞は『The Measure of a Man』のフランス俳優バンサン・ランドンが、主演女優賞は『Carol』でケイト・ブランシェットと同性愛を演じたルーニー・マーラと『Mon Roi』のエマニュエル・ベルコが受賞した。
一方、3年連続で長編コンペ部門への進出を逃した韓国映画は『無頼漢』と『マドンナ』が「ある視点」部門に招待されたが、受賞はならなかった。
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