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【コラム】危機の韓国経済、だれが取りまとめるのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「サッカーは22人が戦い、結果はドイツが勝つ」。1990年のサッカー・ワールドカップ・イタリア大会4強戦でドイツにPK戦の末に敗れたイングランドの攻撃手ゲーリー・リネカーが残した言葉だ。その後もドイツのサッカーチームは各種国際大会で「チームよりさらに偉大な選手はない」という事実を立証している。韓国の政治地形にも類似の俗説があるようだ。「進歩は熱心にやり、結果は保守が勝つ」。

野党圏にひとつ入れ知恵をするなら朴槿恵(パク・クネ)政権の創造経済を全面的に支持するのはどうか? 成長の重要性を認めているのだから創造経済が成長の踏み石になれるのか肯定的に検討してみるのも悪いことではない。創造経済は国の未来成長動力になることができる。

しかし創造経済が実を結ぶためには時間が長くかかり、短期間では失敗する確率が非常に高い短所がある。したがって私的な政派の利害関係を離れ進歩と保守が一致協力して持続的に推進してこそ成功可能だ。これは進歩が不公平な所得分配を改善するために短期浮揚策の代わりに長期的に経済構造を根本的に改善しなければならないと主張することとも合致する。こうした理由から与党セヌリ党のユ・スンミン院内代表が国会交渉団体代表演説で構造改革を通じて成長潜在力を高めようと主張し創造経済を批判したことは矛盾だ。


国家経済政策は短期浮揚策と長期構造改革の「ツートラック」で行かなければならない。零細自営業支援など庶民経済活性化政策を実施しなければならないのと同時に、一貫して国家経済の体質を根本的に変えていかなければならない。その解決方法のひとつがまさに創造経済だ。

韓国政府の創造経済ブーム作りと大学の呼応で青年たちの創業家精神が生き返っている。大企業も政府政策に肯定的な雰囲気だ。青年人材が創業に挑戦するせっかくの雰囲気を継続させていかなければならない。成完鍾(ソン・ワンジョン)問題に足を取られ政界のだれもが手を離しているが、いまはだれかが経済を取りまとめなければならない危機状況だ。それが野党なら国民の信頼を得られ、経済政策の結果もより良くなるだろう。

カン・ビョンオ中央大学産業創業経営大学院グローバルフランチャイズ学科長



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