チョン・ヘヨンさん(42)は昨年1月、米国グレンデール市で感じた恥ずかしさを忘れることができない。キュレーターの仕事のために米国にいたチョンさんは知人について行って、慰安婦少女像に献花する米国連邦下院議員の姿を偶然見た。この議員は日本メディアとのインタビューでこのように述べた。「日本の過ちと慰安婦の歴史は否定することはできない」。これを見たチョンさんは大きな衝撃を受けた。
「その瞬間、頭を強く打たれたような大きなショックを受けました。韓国人でもない人がそのような話をしたことに。当人である私たちが何もしていない事実に恥ずかしくなりました」。
チョンさんは「韓国人も動いているというところを示さなくてはならない」と考えた。チョンさんは市関係者に会って「慰安婦の日を伝えるための文化行事を開いてみてはどうか」と提案した。グレンデール市は世界で唯一、「慰安婦の日」(日本政府の謝罪を促す慰安婦決議案が議会で通過した7月30日)をつくり慰安婦少女像を立てたところだ。ロサンゼルス近隣に位置する人口20万の小都市だが、強大国に虐殺された痛みを知っているアルメニア人系が多数暮らしている土地柄、慰安婦問題に共感する余地が大きかった。
知れば知るほどチョンさんはそのような活動の必要性を痛感するようになった。日本人が慰安婦少女像を撤去せよと一日に数千通の抗議メールを送ってくるのに対し、いざ韓国人は感謝のメール一通も送ってこないことを知ったためだ。その上、日系米国人は米国裁判所に少女像を撤去してほしいという訴訟を起こした。
チョンさんが総括企画・展示総監督を引き受けた文化行事は昨年7~8月、成功裏に開かれた。過去の凄惨な出来事を伝える美術作品が展示され、関連公演も開かれた。米国韓人団体や才能寄付者、チョンさんの母校である大一(テイル)外国語高校、同徳(トンドク)女子大学校の同窓生たちの助けが大きかった。米国政治家など1400人余りが参加し、米国社会で話題になった。今年2月には米カリフォルニア州1審裁判所が少女像の撤去訴訟を棄却した。
しかしチョンさんは「『慰安婦の日』文化行事は今後も引き続きやっていかなければならない」と話す。日本側は控訴し続け、最高裁判所にまで持っていこうとしているのに対し、少女像を守るための訴訟にグレンデール市の税金を使うことについて市民が問題視する可能性もあるからだ。日系はすでに訴訟費用として15万ドル以上を集めている。チョンさんは「昨年の行事に使われた資金は全て米国現地で調達した」とし「だが、ずっとそのように続けることは不可能。今は韓国の役割も必要だ」と話した。彼女はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて「コーヒー1杯分で寄付を」というクラウドファンディング活動を行っている。最近では、グレンデール市の姉妹都市である金浦(キンポ)・固城(コソン)や報恩(ポウン)などで慰安婦少女像のリレー運動(聖火奉送のように伝達していく行事)を開いて関心を促すこともした。
チョンさんは今年は中国まで行事を拡大させる予定だ。中国の作家を参加させ、7~8月のグレンデール市行事が終わった後、9月には中国北京で、10月にはソウルで行事を続けていくことにした。「なぜこのような行事を外国でしなければならないのかって? 韓国で水曜集会を10年をしてもびくともしないが日本です。しかし、グレンデール市の行事には日本がストレスを感じています。だから訴訟まで起こしてこれを阻もうとしているのでしょう。海外各地でそのような動きが盛り上がれば、日本が歴史を認めて謝罪するのに何らかの力になるはずです」。
「その瞬間、頭を強く打たれたような大きなショックを受けました。韓国人でもない人がそのような話をしたことに。当人である私たちが何もしていない事実に恥ずかしくなりました」。
チョンさんは「韓国人も動いているというところを示さなくてはならない」と考えた。チョンさんは市関係者に会って「慰安婦の日を伝えるための文化行事を開いてみてはどうか」と提案した。グレンデール市は世界で唯一、「慰安婦の日」(日本政府の謝罪を促す慰安婦決議案が議会で通過した7月30日)をつくり慰安婦少女像を立てたところだ。ロサンゼルス近隣に位置する人口20万の小都市だが、強大国に虐殺された痛みを知っているアルメニア人系が多数暮らしている土地柄、慰安婦問題に共感する余地が大きかった。
知れば知るほどチョンさんはそのような活動の必要性を痛感するようになった。日本人が慰安婦少女像を撤去せよと一日に数千通の抗議メールを送ってくるのに対し、いざ韓国人は感謝のメール一通も送ってこないことを知ったためだ。その上、日系米国人は米国裁判所に少女像を撤去してほしいという訴訟を起こした。
チョンさんが総括企画・展示総監督を引き受けた文化行事は昨年7~8月、成功裏に開かれた。過去の凄惨な出来事を伝える美術作品が展示され、関連公演も開かれた。米国韓人団体や才能寄付者、チョンさんの母校である大一(テイル)外国語高校、同徳(トンドク)女子大学校の同窓生たちの助けが大きかった。米国政治家など1400人余りが参加し、米国社会で話題になった。今年2月には米カリフォルニア州1審裁判所が少女像の撤去訴訟を棄却した。
しかしチョンさんは「『慰安婦の日』文化行事は今後も引き続きやっていかなければならない」と話す。日本側は控訴し続け、最高裁判所にまで持っていこうとしているのに対し、少女像を守るための訴訟にグレンデール市の税金を使うことについて市民が問題視する可能性もあるからだ。日系はすでに訴訟費用として15万ドル以上を集めている。チョンさんは「昨年の行事に使われた資金は全て米国現地で調達した」とし「だが、ずっとそのように続けることは不可能。今は韓国の役割も必要だ」と話した。彼女はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて「コーヒー1杯分で寄付を」というクラウドファンディング活動を行っている。最近では、グレンデール市の姉妹都市である金浦(キンポ)・固城(コソン)や報恩(ポウン)などで慰安婦少女像のリレー運動(聖火奉送のように伝達していく行事)を開いて関心を促すこともした。
チョンさんは今年は中国まで行事を拡大させる予定だ。中国の作家を参加させ、7~8月のグレンデール市行事が終わった後、9月には中国北京で、10月にはソウルで行事を続けていくことにした。「なぜこのような行事を外国でしなければならないのかって? 韓国で水曜集会を10年をしてもびくともしないが日本です。しかし、グレンデール市の行事には日本がストレスを感じています。だから訴訟まで起こしてこれを阻もうとしているのでしょう。海外各地でそのような動きが盛り上がれば、日本が歴史を認めて謝罪するのに何らかの力になるはずです」。
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