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黒字を出しても笑えない韓国石油4社(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
エスオイルは27日、今年1-3月期の実績について売上高4兆3788億ウォン(約4900億円)、営業利益2381億ウォンと発表した。売上高は前年比で42%減少した半面、営業利益は407%増加した。原油安のため最悪の実績となった昨年10-12月期(営業損失2440億ウォン)とは比較にならないほどの「好成績」だ。しかし市場の反応は冷たい。この日のエスオイルの終値は7万4500ウォンと、前日比で2000ウォン下落した。証券業界では「現在の株価にすでに実績改善に対する予想値が反映されていて、利益確定売りが出た」とみている。昨年、過去最悪の実績を出した石油業界が、今年1-3月期には一斉に黒字転換する見込みだ。

昨年10-12月期に4630億ウォンの赤字(営業利益基準)を出したSKイノベーションは2266億ウォン(推定値)の黒字が予想される。GSカルテックスも10-12月期の4523億ウォンの赤字から、今年1-3月期には2005億ウォンの黒字転換が期待される。昨年10-12月期に主要石油企業のうち唯一135億ウォンの営業利益を出した現代オイルバンクの利益規模も拡大する見込みだ。

しかし好成績にもかかわらず企業の表情は暗い。一言で「春来不似春(春はきたが春のようでない)」だ。大々的な実績改善にも雰囲気が良くならないのは、1-3月期の好成績が実績改善の始まりではなく短期間で終わる「瞬間的な成績」という見方が強いからだ。原油価格の騰落幅が減り、一時的に収益が良くなる錯視が生じただけで、中長期的には石油業界が上向くとは考えにくいという。


こうした事情のため各社は固定費でも減らして何とか乗り越えようという考えだ。業界トップのSKイノベーションは昨年、運営費(教育費や出張費など)を一律的に20%以上減らしたのに続き、今年は海外出張自制命令を出した。海外出張でビジネスクラスの座席を利用していた役員はエコノミー席を利用している。同社の役員はすでに職級別に年俸の10-20%を返納した。子会社のSK仁川石油化学の仁川敷地内遊休地(200億ウォン相当)も売却する計画だ。2013年に消えた夜勤も復活した。このため昼食時間にのみ運営していたソウル瑞麟洞(ソリンドン)本社の構内食堂は夕食も提供している。未来の心配のため勤務の強度も高まっている。



黒字を出しても笑えない韓国石油4社(2)

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