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中国人旅行客を吸い込む円安…韓国観光業界、GWにも暗雲

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
100円=800ウォン台の為替レートが迫る中、韓国観光・流通業界が「5月の特需」を逃さないか心配している。今月末から来月初めにかけて中国人観光客が集まる中国労働節(メーデー)連休(30日-4日)と日本のゴールデンウイーク(29日-6日)を控えている。韓国でも一日さえ年次休暇を取れば5日間休める飛び石連休(1-5日)と小中高校の9割が参加する季節休み(1-10日)を迎える。

業界としては大きなチャンスだが、「7年ぶりの円安水準」という悪材料が登場した。日本を訪問する韓国人観光客が最近大きく増えたのも円安の影響だ。オンラインモールGマーケットではこの1カ月間、名古屋・沖縄旅行商品(航空券+ホテル)の販売が前年同期比で18倍に増えた。自由旅行客が購入する日本観光地の入場券・現地ツアー商品販売も6倍に増えた。

パク・ソンヨンGマーケット海外旅行カテゴリーマネジャーは「円安で日本旅行商品が全体的に特需を享受している」と伝えた。インターパークツアーでも今年(1月1日-4月23日)、日本行き航空券の販売が37%増えた。今年1-3月期に日本を訪れた韓国人観光客は94万7900人と、39.6%も増えた半面、韓国を訪れた日本人観光客は50万1151人と、17.1%減少した。飛び石連休に韓国人は日本を訪問するが、ゴールデンウイークに韓国に来る日本人は多くないと予想される。


日本を訪問する中国人観光客も急増している。日本観光局によると、今年1-2月に日本を訪問した中国人観光客は前年同期比2倍(99.2%)に増えた。特に今年2月の中国の春節(旧正月)に日本を訪問した中国人観光客は約45万人と、同じ期間に韓国を訪問した中国人観光客(約12万人)の約4倍にのぼる。昨年10月から日本政府が食品・化粧品にまで外国人観光客免税対象品目を拡大したのも影響を及ぼした。

一方、韓国で中国人観光客のショッピングは減った。ソウル小公洞(ソゴンドン)のロッテ百貨店本店の場合、今年の春節、中国人観光客1人あたりの購買額は56万ウォン(約6万円)と、2013年(90万ウォン)に比べ38%も減った。しかし国内の消費沈滞で、中国人観光客の売上高比率は過去最高(26%)となった。韓国経済に対する中国人観光客の影響力はますます強まっているが、円安のため中国人観光客が日本に流れる可能性が高まっている。

24日、韓国ウォンは日本円に対して前日比0.3ウォン値下がりした100円=903.3ウォンだった。最近大幅にウォン高円安が進んだが、ひとまず100円=900ウォン線で止まっている。しかし今後さらにウォン高円安が進むという見方も多い。これに関し、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官はこの日、「為替レートは市場の流れにより決定されるが、一方向に急激に動く場合は政府が注視するしかない立場」と述べた。市場はこれを当局介入の可能性を示唆したものと受け止めた。



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