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韓国造船・鉄鋼R&D投資、日本・中国に大きく遅れ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「重厚長大産業」の看板格である造船業と鉄鋼業の研究開発(R&D)投資が僅かな水準に留まっている。R&D投資は中国、日本に大きく遅れており長期的に競争力が弱まるだろうという懸念が高まっている。

韓国経済新聞が16日、韓国の造船3社と36社の鉄鋼会社の金融監督院の電子公示を分析した結果、昨年の売り上げ対比R&D投資比重はポスコを除いていずれも1%未満ということが分かった。

現代重工業とサムスン重工業、大宇(デウ)造船海洋など造船「ビッグ3」の昨年のR&D投資は売り上げ対比1%未満だった。現代重工業は昨年の売り上げの0.5%である2836億ウォン(約310億8256万円)をR&Dに投資した。サムスン重工業は売り上げの0.8%である1053億ウォンを、大宇造船海洋は0.5%である914億ウォンをそれぞれR&D費用として支出した。


サムスン重工業のR&D投資金額は2012年1631億ウォン(売り上げ対比1.1%)から2013年1476億ウォン(売り上げ対比1.0%)、2014年1053億ウォンなどに減っている。大宇造船海洋のR&D費用も2011年以降で初めて1000億ウォン以下に落ちた。

産業研究院のホン・ソンイン機械電子産業チーム長は「日本と中国造船業者は最近R&D投資を増やす傾向」とし、「韓国の造船業者だけ収益性の悪化によりR&D費用を減らしている」と話した。

鉄鋼業界はさらに深刻だ。ポスコが昨年6292億ウォン(売り上げ対比1.98%)をR&Dに投資したのを除けば鉄鋼業者の大部分がR&D投資を念頭に置くこともできずにいる。業界2位の現代製鉄は売り上げ対比0.5%、東国製鋼と東部製鉄はそれぞれ0.2%と0.1%だけをR&Dに投資した。

産業研究院のチョン・ウンミ素材生活親和産業チーム長は「韓国の鉄鋼会社は品質の高級化や工程革新よりは大量生産中心のR&Dにばかりとらわれている様子」と指摘した。

それに比べて中国と日本は政府主導の投資計画を前面に出して猛攻勢を繰り広げている。世界2位の鉄鋼会社である中国の宝鋼集団は2010年から5年連続で売り上げの2%以上をR&Dに投資している。中国の河北鋼鉄、宝山鋼鉄などは自動車用高機能性板材類およびエネルギー用降板など高付加価値製品開発のための投資を拡大している。これらの会社の製品はポスコと現代製鉄の競争製品だ。日本の新日鉄住金とコベルコは昨年だけで売り上げの1.1%と1.5%をR&Dにそれぞれ投資した。

鉄鋼産業研究院のソン・ヨンウク代表は「不況であるほどR&Dにより果敢に投資して跳躍の踏み台を用意しなければならない」とし、「中国と日本は政府の果敢な政策支援で鉄鋼産業高度化を試みている」と話した。



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