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成完鍾氏、要人とは1対1で会って必ず記録(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
成完鍾(ソン・ワンジョン)元京南企業会長の備忘録が発見されたことで、成氏のスタイルが再び注目されている。知人や側近によると、成氏は一度会った人は絶対に忘れない優れた記憶力を見せたという。人間関係に対する欲が強く、誰かを自分の側に引き寄せるために贈り物攻勢をかけたりもした。特に世の中のすべてのことを「人間関係」で解決できるという信念から、権力がある人物と会うことを重視し、その記録を詳細に整理した。

成氏は政治家や政府関係者に会う時は随行秘書を同行させず、「1対1」で会うことを好んだ。ある知人は「成氏は自分が必要とする面談なら、自ら相手を厚くもてなすスタイル」とし「そうしてこそ相手に好感を与えることができると考えていた」と語った。このため随行秘書さえも、成氏が話すまでは誰と会ってどんな話をしたのか知らないことが多かったという。

成氏が政・官界の人物と会った記録を徹底的に残したのは、そのつながりを大きな資産と見なしたからだ。面談の前後に側近に話してダイアリーに記載したり、本人が自ら書き込んだ。ある側近は「面談の前後はいつも、誰に会ったか、どこで会ったかを記録した」とし「詳しい理由は説明しなかったが、長期間にわたり事業をしながら身についた習慣のようだった」と話した。


成氏は政治資金も自分で渡すことが多かったという。「職員にある場所まで持ってくるよう指示した後、自分の手で渡した」というのが側近の説明だ。このため成氏が渡した具体的な金額と内訳を知る人はごく一部だった。実際、京郷新聞が公開した録音ファイルで成氏は金淇春(キム・ギチュン)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書室長に会い、10万ドルを渡したと話した。お金を渡した場所(ロッテホテルヘルスクラブ)、時期(2006年9月の朴槿恵大統領のドイツ・ベルギー訪問当時)、伝達方法などを詳細に伝えた。自分の話を確認するために特定日時の新聞に掲載された写真を探すよう伝えたりもした。



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