中国上流層に属するＡさんは時折済州（チェジュ）を訪ねる。コンドミニアムに留まって休暇を送るが、インターナショナルスクールのノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール済州（ＮＬＣＳ済州）に通う自分の子供が教育過程にきちんとついていっているかを点検するためだ。子供を早期留学させることが少し負担だったが、遠くの米国や欧州でなく比較的近い済州に行かせたことに満足している。

済州にあるインターナショナルスクールに入学する外国人留学生が増加している。済州国際自由都市開発センター（ＪＤＣ）は８日、韓国インターナショナルスクール済州（ＫＩＳ済州）と英国系ＮＬＣＳ済州、カナダ系私立女学校ブランクサム・ホール・アジア（ＢＨＡ）など３校の外国人学生数が２０１１学年度（２０１１年９月～２０１２年８月）２３人から２０１４学年度１８５人に増えたと明らかにした。

全体学生のうち外国人学生が占める比率も２０１３学年度７．３％から昨年９．３％に高まった。ＢＨＡ関係者は「外国人学生の大部分は中国人で、日本人も着実に入学している」と話した。


済州インターナショナルスクールは内国人の早期留学の需要を吸収するために外国系学校を誘致して設立された。米国など遠くに留学に行かせなくても、英語など西欧式の教育過程を履修できる点が評価され中国や日本からもやって来る子供がいることが分かった。これらの学校の教師の７０％はネーティブスピーカーで、学費（寮費含む）は年間４０００万ウォン（約４３９万円）以上だ。

外国人学生は両親が韓国に住んでいてこそ入学が可能だが、済州道は５億ウォン以上の休養コンドミニアムを購入した外国人に５年間住める滞留ビザ（Ｆ２）を許可している。自然景観が良い済州で休暇を楽しみながら子供をインターナショナルスクールに行かせることができると口コミで広まり、日本や中国の上流層保護者を中心に投資が増えている。滞留ビザ取得者は２０１０年２人から昨年末現在で１００７人に増えた。

済州を除く全国４９校の外国人学校の外国人学生数は２０１４学年度８９０８人で、前年度比１８２人（２．１％）増えた。両親が韓国内に住まないと入学できない点を勘案すれば、済州とは違ってそのほとんどは駐在員子女が多い。