辛東主日本ロッテ前副会長。(写真=中央フォトDB)
ロッテ建設は23日に株主総会を開き、31日付で登記役員である社内理事の任期が満了する辛前副会長の任期延長を行わないことをロッテグループが確認した。ロッテ建設は辛前副会長を非常任顧問職に切り替えたことを明らかにした。
辛前副会長は年初に日本ロッテグループ核心系列会社の(株)ロッテ、ロッテ商社(株)、(株)ロッテアイスなど三カ所の役員職から解任されたのに続き、韓国ロッテ系列会社からも登記役員職を失った。韓国ロッテグループ系列会社の持分を秘密裏に集めながら父親の怒りを買った辛前副会長がグループ経営から追放されたのでないかといわれている。
依然として辛前副会長はホテルロッテと釜山(プサン)ロッテホテル、ロッテアルミニウムの社内理事職はそのまま維持している。これに対して財界関係者は「これら社内理事職も任期が3カ月から1年ほどしか残っていないため、今後除名される可能性は高いものとみられる」と話した。
辛前副会長は今月14日、しばらく韓国を訪れて日本に戻ったことが確認されたが、滞在期間中、国内系列会社の社内理事職除名に対して反論していたことが分かっている。
これに対し、弟の辛東彬会長は今月10日、国内ロッテグループ系列会社の持株会社格であるホテルロッテの社内理事に初めて名前を入れた。以前までのホテルロッテ理事陣は辛総括会長、辛前副会長、辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテショッピング社長だった。ホテルロッテ会長職を務めていた辛東彬会長は、今回の株主総会で社内理事としても活動することになった。ホテルロッテは日本ロッテ側が100%持分を保有している子会社だが、ロッテショッピング・ロッテ製菓・ロッテ建設・ロッテケミカルなどロッテの核心系列会社を率いている持株会社格という点で支配構造上、重要な意味を持っている。
ロッテグループ関係者は「辛会長は昨年ロッテリアとロッテロジスティックス、ロッテドットコムの社内理事を辞任していた」とし「これは小規模の系列会社は専門経営者に機会を与え、ホテルロッテのような大規模な系列会社は責任経営次元で経営を直接引き受けるものとみればいいだろう」と話した。
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