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中AIIB・米THAADの間に挟まった韓国…「パッケージ決定」で行くのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国が米国と中国の間で苦悶している。米国が推進する高高度ミサイル防衛体系(THAAD)参加問題と中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の加入をめぐってだ。

韓国政府は今月末までにAIIB加入についての結論を出す方針だ。THAADの韓半島(朝鮮半島)配備については、米国の要請も協議も決定もないといういわゆる「3NO」立場を示した。しかし、在韓米軍がすでにTHAADの韓半島配置候補地の調査をしたことが明らかになるなど、米国の迂迴的な圧迫が強まっていることから、米国と中国の間で戦略的な選択を迫られている状況だ。時差はあるものの、AIIB参加とTHAAD配備を連係して「パッケージ」で決める可能性も浮上している。

◆習近平中国主席もAIIB参加を要請


韓国政府関係者は15日、「今月末までにAIIB創立会員国として参加するかについて結論を出し、中国側に意見を伝える計画」としながら「まだ加入について確定的に言うことは難しい」とした。

韓国と中国は最後の詰めの交渉をしている。韓国の加入が確定すれば、早ければ来月にも中国と了解覚書(MOU)を締結することになる。AIIBは習主席が2013年10月に設立を提案した開発銀行で、アジア開発途上国のインフラ構築を目標に掲げている。中国は昨年資本金500億ドル規模のAIIB設立を公式に宣言した。韓国はアジア国家の中で建設や技術、資金、経験などインフラ関連分野で優位に立っていて、中国からAIIB加入に対する「ラブコール」を受けている。習主席は昨年の韓中首脳会談で朴槿恵(パク・クネ)大統領に韓国がAIIB創立会員国として参加することを希望するという意思を明らかにしている。政府関係者は「AIIBが稼動すれば、通信・道路・港湾・エネルギーなど韓国企業が強みを持っている分野で、相当な発注が予想される」とし「AIIB会員国でないと、このような事業で不利益を被るだろう」と話した。

韓国政府が加入を躊躇(ちゅうちょ)している理由は米国の牽制のためだ。最近、英国が主要7カ国(G7)国家のうち初めてAIIBへの加入意思を明らかにすると、米国は事前協議がなかったと非難した。AIIBが米国と日本が中心のアジア開発銀行(ADB)や世界銀行(WB)の対抗馬的な性格を帯びているためだ。



中AIIB・米THAADの間に挟まった韓国…「パッケージ決定」で行くのか(2)

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