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「韓中が敏感」「いわゆる慰安婦」…日本に味方した米国務省ナンバー3(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
吟味するほど発言一つ一つが尋常でない。タイミングと対象も軽く見過ごせるものではない。先月27日(現地時間)にワシントンのカーネギー国際平和研究所セミナーであったシャーマン米国務次官の発言の波紋が大きい。対米外交専門家らは韓国と中国が接近する状況を歓迎しない米国が日本を抱き込み、韓国の選択を強要するニュアンスを込めたと分析している。

まず米国務省の序列3位である政務次官の発言にしては激しい表現が少なくない。シャーマン次官は「韓中は『いわゆる慰安婦(so- called comfort women)』問題で、日本と口論(quarrel)してきた」と述べた。クリントン前国務長官が日本の反発にもかかわらず確立した「性奴隷(sex slavery)」という定義から後退した。韓日外交当局が問題の解決に向けて協議中だが、これを単なる争いと述べたのも思慮深さを欠いたという評価が外交関係者から出ている。

またシャーマン次官は「(韓日中は)歴史教科書の内容をめぐってもお互い異見(disagreement)がある」と述べた。外交用語で「異見」は論争の余地がある事案で、すべての当事者を配慮するために使う言葉だ。表現自体は中立的だ。しかし日本政府が最近、米歴史教科書から慰安婦被害事実を削除するよう要求し、米歴史学会の会員がこうした試みを糾弾する声明まで出したことを考えると、日本側の立場に傾いた表現だ。「政治指導者が過去の敵を非難することで安っぽい拍手を得るのは簡単だ。しかしこのような挑発はまひを誘発する」という発言も、他国の指導者に使うのに適切でないという指摘が多い。


シャーマン次官は普段から慎重な表現を使う人物だ。1月29日の訪韓当時、米大使館で開かれた懇談会でオバマ大統領の発言に込められた意味を尋ねると、「大統領の発言を解釈するのは私の所管でない」と述べ、返答を避けた。ある外交消息筋は「シャーマン次官はクリントン政権で対北朝鮮政策に関与し、数多くの機密を扱い、秘密任務も遂行した」とし「そのような慎重な人物がこのように誤解の余地がある発言をしたのは意外」と伝えた。このため「決心発言」という分析も出ている。

特にシャーマン次官は1月末、中国・韓国・日本を順に訪問した。その後に出てきた発言であり、その意味は大きい。シャーマン次官も「2月初めの歴訪中に終戦70年がアジア太平洋地域で非常に重大な事案という点を感じた。今がまさに北東アジア地域の緊張緩和に向けて非常に重要な時期」と述べた。シャーマン次官はクリントン元長官とともに仕事をした経験があり、2016年の米大統領選挙の結果しだいでは米国の外交政策に大きな影響を及ぼす可能性がある。外交部の当局者は「シャーマン次官が韓国・中国訪問中に反日情緒が予想以上に深刻だということを感じ、この問題は簡単でないと考えたようだ」と述べた。



「韓中が敏感」「いわゆる慰安婦」…日本に味方した米国務省ナンバー3(2)

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