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韓国で小規模クラフトビール市場に活気、大企業が相次ぎ進出

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国の焼酎戦争の中心がアルコール度を引き下げることと首都圏攻略であるなら、ビールは多様化競争だ。韓国のビールはまずく、焼酎に混ぜて飲む用という話も出てきたが、いまはそうした指摘も面目を失うほどだ。特に今年は酒税法改正により売り場規制などがなくなり、小規模ビール会社が作ったビールを簡単に飲めるようになる。

これに伴い、手作り・高級化を前面に出した小規模ビール市場が活発になる見通しだ。これまでビールを売るために直販場を設置するには、敷地面積200平方メートル以上、倉庫100平方メートル以上の敷地を備えなければならなかったが、この基準が2月から廃止された。ビールの人気も焼酎を猛追撃している。市場調査会社のマーケティングインサイトによると、2010年には「お酒と聞いて思い浮かぶ酒類」で焼酎は4人中3人の73.7%、ビールは5人中1人の19.4%だったが、昨年には焼酎が60.4%、ビールが33.9%と格差が大幅に縮んだ。

最近目を引くのは大企業の競争的なビール市場進出だ。食品企業の晋州(チンジュ)ハムは先月クラフトビール会社のカブリューを買収した。2000年に創業したカブリューは韓国のクラフトビール第1世代の会社で、レストランやビアホール、ゴルフ場、ホテルなどにビールを供給している。晋州ハムは肉加工事業と酒類産業のシナジーを通じビール事業を拡大するという計画だ。


新世界(シンセゲ)グループは系列会社である新世界フードを通じソウル・盤浦(パンポ)に昨年末にクラフトビール専門店「デビルズドア・パブ」を開いた。新世界フードは昨年事業目的に「麦芽とビール製造業」を追加した。業界では新世界の本格的なビール市場進出の可能性も言及されている。これに対し新世界関係者は、「高級ビールを販売する次元であり、本格的なビール市場進出とはみないでほしい。2号店を開設するかどうかすら決まっていない」と話す。食品会社のSPCも昨年新たな外食事業としてドイツ式ビールと料理を売りにする「グリュックス・シュバイン」をソウル・駅三洞(ヨクサムドン)にオープンした。

既存市場も熱い。OBビールとハイト真露(ジンロ)に二分される韓国のビール市場はロッテ酒類が「クラウド」で進出し三角競争の構図が形成された。ロッテは積極的だ。今年初めには忠清北道忠州(チュンチョンブクド・チュンジュ)に5890億ウォンをかけ第2ビール工場を建て2017年に完工する予定だと明らかにした。これに先立ちOBビールは昨年11月にホップの濃い味を強調した「ザ・プレミアOB」を出した。ハイト真露も昨年ドイツのビールコンサルティング会社のハンセビバレッジと組んで既存のハイトビールをリニューアルした「ニューハイト」を発売した。同社のイ・ミョンモク常務は、「今年はマックスブランドのスペシャル版を検討している」と話した。

ビール輸入量も増加している。現在韓国に輸入されているビールは400種類に達するものと業界はみている。関税庁によると昨年の全酒類輸入量は前年より15.4%増の1億7000万リットルを記録したが、このうちビール輸入量は前年より24.5%増の1億1800万リットルで過去最大を記録した。330ミリリットルを1本とすると3億5700万本分に上る。(中央SUNDAY第416号)



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