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【噴水台】「先生もサラリーマンじゃないですか」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち韓国が最も不幸」シリーズにもう一つ新たに項目が追加された。「貧しい老人(老人貧困率1位)」や「この世が生きにくい子供たち(子供の生活満足度最下位)」等に続き今度は教師だ。成均館(ソンギュングァン)大教育学科のヤン・ジョンホ教授がOECD加盟国34カ国の中学校教師10万5000人余りを調査した結果を分析したが、「教師になったことを後悔している」と答えた比率が韓国は20.1%で最も高かったという。OECD平均9.5%の倍以上だ。「もう一度職業を選べるなら教師になりたくない」という回答も36.6%だった。やはりOECD平均22.4%と比べ高い。

ところで、この数値を見て「後悔する人が20%程度なら大丈夫な方ではないか」と考えたのは筆者だけか。偏差はあるが、どんな職種でも5人に1人程度は自身が選択した職業に満足していない可能性が大きいのではないか。教師は韓国社会で羨望の対象であり、給料水準も他の国と比較すると高い方に入るというが、この激しい競争社会で子供たちを教えるのに困難がないはずがない。しばしば能力不足を実感し、時には懐疑感に苦しめられるだろう。

成人になってから気がついたことだが、小中高を通じて出会った先生もただの一人の未熟な人間だった。もちろん相当不思議な人もいた。高等学校の時の学生主任はハンマーを持って授業に入ってきた。本物だ。もちろん小さなハンマーで、それで子供たちを殴り飛ばしたりしたわけではない。だが、最近だったら国家人権委員会の提訴の対象になるようなことではないかと思う。成熟でない対処で生徒を傷つけた先生もいたが、今でも忘れられない瞬間をくれた感謝すべき先生もいた。校内文芸コンテストから脱落して気落ちしていた私に「賞はもらえなかったけど、私は君の文章が好きだよ」と言ってくれた中学校時代の(ハンサムな)国語の先生のように。


教師という職業が成長期の子供たちに対する仕事であるために、一層特別な職業倫理や節制、忍耐心が求められるのは当然だ。だが、子供たちに致命的なトラウマを残す異常な少数を例外とするならば、結局先生もそれぞれ異なる性分や個性を持ったただの社会人・サラリーマンだ。後悔することなく、いつも幸せそうなサラリーマンを見たことがあるだろうか。教師の20%が職業に満足していないからといって、子供たちの未来に暗雲が垂れ込めたかのように心配するようなことではないと思う。大人になってから当然出会うであろう多様な人間類型を先生があらかじめ見せてくれているだけだ。その中で、子供たちのそばにいて彼らを暖かく懐に抱いてくれるような先生がもう少し増えるなら、それで良いのではないだろうか。

イ・ヨンヒ文化スポーツ部門記者



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