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【コラム】韓国の多文化は「中途半端」(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国で暮らしている外国人として、大いなる関心を持つようになる単語の1つが「多文化」だ。結婚移住してきた女性たちが急増する中、韓国で「多文化家族」「多文化社会」についての議論が活発に行われている。女性家族部は成功的な政策を立てるために関連組織まで作って心血を注いでいる。

多文化現象に関する関心が大きくなる中で、これを家庭という面だけで見ていることには盲点があるように思われる。韓国の少なくない企業らが外国人を採用しているからだ。

6・25韓国戦争(朝鮮戦争)後、世界で最も貧しかった国の1つだった韓国は、短期間で大きな経済成長を遂げた。韓国企業は輸出を通じて世界市場に進出し、グローバル企業に成長した。海外市場の開拓のために多くの企業は外国支社を開設して駐在員を派遣した。外国生活を経験した彼らは韓国社会のグローバル化に少なくない寄与を果たした。また企業も韓国の経済成長で中枢的な役割のほかにも先進国の一般的な価値である民主主義が韓国に根づくように肯定的な影響を及ぼした。グローバルスタンダードを韓国に導入するための先頭に立ったからだ。


資源が不足する韓国企業の成功の秘訣は簡単だ。新技術の開発だった。大きな付加価値を創り出す電子製品や自動車のような技術集約的な商品で、韓国経済の競争力を育てた。成功した企業の共通点の1つは、これらが早くから多文化マインドを持っていたということだ。海外支社の組織の一部を多文化チームでつくって現地市場の攻略に多くの精魂を込めた。事実、多文化現象はこれらの企業から始まったといっても過言ではないだろう。

しかし最近のマスコミの報道を見ると、韓国で会社に通う外国人の不満が少なくないと調査された。現代経済研究院が発表した報告書によれば、外国人専門担当者の36.9%が「過度な労働時間によって『仕事と人生のバランス』ができていない」と答えた。回答者の24.6%は「外国人に排他的で位階秩序が明確な企業文化に不満がある」と話した。夜遅くまで酒を飲む文化もまた、彼らにとっては不満だ。(中央SUNDAY第413号)



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