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【中央時評】オバマは「崩壊後」を考えてみたのだろうか=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨年末、韓国・アラブソサエティーがヨルダンの首都アンマンで開催した第11回韓・中東協力フォーラムに参加する機会があった。主なアラブ諸国の主な政治家や知識人たちが大勢参加した場で、自然に2011年のチュニジアから始まった「アラブの春」が話題になった。巨大な社会革命によってアラブ全域に民主化のドミノをもたらすという期待にあふれた「アラブの春」だが、妙なことに現地の人たちの評価はいまいちだった。

何よりも不機嫌な声が高かったのはヨルダンの参席者だった。シリアが内戦状態に突入して何と160万人の難民がヨルダンに流入したということだ。そうでなくても200万人を超えるパレスチナ難民によって困難を経験しているが、シリア難民まで耐えられる能力はないというのが彼らの哀訴だった。さらにイスラム国(IS)の魔の手がヨルダンまで広がってくるかもしれないという不安は文字どおり戦々恐々としたレベルだった。

実際「アラブの春」はチュニジアを除けば全て失敗に終わった。エジプトは強圧的な軍事独裁に回帰し、イエメンは再び混沌の深淵に陥ってしまった。政権交代に成功したリビアも、いまだ交代過程が進行中のシリアも最悪の惨状を体験している。


まずリビアを見てみよう。米国と欧州の支援に力づけられて2011年にリビア国民はカダフィ政権を打倒した。しかし選挙を通じてスタートした民主政治部は今もマヒ状態にあり、首都トリポリの一部とベンガジ・ミスラタなど主要都市は依然として反乱軍の手中にある。中央政府はイスラム勢力、世俗主義勢力、各部族間の武力衝突に人質として捕らえられているといっても過言ではない。国連から派遣した特使が休戦を模索しているが出口は見つからない。暗殺・拉致・武装強盗など暴力事態が乱舞する呪われた土地。革命の情熱が過ぎ去ったリビアの現実だ。

その渦中で犠牲になったリビア国民の数は2万5000人余り。そのほかにも4000人余りが行方不明になって20万人以上が難民になり、チュニジアやエジプト、欧州を飛び交っている。1980年代初めまでは莫大な石油の収入のおかげで世界で最も裕福な国の1つと呼ばれた国の失墜は、はるかに残酷に感じられる。「とても素朴だったリビア国民が怪物に変わりつつある」というあるリビア人参席者の嘆きは、これ以上ない切迫ぶりだった。「失敗国家」の残酷な姿だ。



【中央時評】オバマは「崩壊後」を考えてみたのだろうか=韓国(2)

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