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<アジアカップ>韓国、25年ぶり無失点6連勝…豪州との決勝はDF陣がカギ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

郭泰輝(クァク・テフィ)

サッカー韓国代表のシュティーリケ監督(61)は「攻撃が優れたチームは勝つが、守備が優れたチームは優勝する」という哲学を持つ。守備を重視するシュティーリケ監督の就任後、韓国の4バック(4人のDF)ラインはさらに強くなった。韓国は1990年以来25年ぶりにAマッチ6試合連続無失点で勝っている。31日午後6時に行われる豪州とアジアカップ決勝戦で無失点で勝利すれば、この記録が7試合に増える。決勝は右サイドのDFチャ・ドゥリ(35、ソウル)が太極マークを付けてプレーする最後の試合となる。他のDF3人もそれぞれの思いを抱いて「完ぺきな優勝」を目指す。

中央DF郭泰輝(クァク・テフィ、34、アル・ヒラル)は事実上、片目だけでサッカーをしている。郭泰輝は高2の時に顔面にサッカーボールを受け、左目網膜が損傷した。12時間の大手術を受けたが、視力は大きく落ちた。結局、リハビリをしながら高校を4年間通った。2012年に郭泰輝とともに蔚山現代をアジアチャンピオンズリーグ優勝に導いた金鎬坤(キム・ホゴン)サッカー協会副会長(64)は「泰輝は今でも片目がぼやけて見え、モノの形だけが分かる」と伝えた。郭泰輝の妻カン・スヨンさんは「2008年に医者が夫に『これからは運転してはいけない。右目が疲れればサッカーをやめることになるかもしれない』と話した。それで私が免許を取って代わりに運転している」と語った。しかし郭泰輝は血のにじむような努力で視覚障害を乗り越えた。

郭泰輝は2010年南アフリカワールドカップ(W杯)直前の親善試合で膝の靭帯を損傷し、代表チームから抜けた。2014年ブラジルW杯ではポジションを奪えず、ベンチでグループリーグを眺めた。郭泰輝は今大会にかけている。ウズベキスタンとの準々決勝では最優秀選手に選ばれた。アジアカップのインターネットホームページは「祖国を4強に導いた4人の英雄」という動画に郭泰輝の活躍場面を入れた。郭泰輝のミニホームページには「世の中が何度も私を苦しめても、私は決して負けない」という言葉が書かれている。


郭泰輝とともにこの3試合に中央DFで出場している金英権(キム・ヨングォン、25)は中国の広州恒大で10億ウォン(約1億円)以上の年俸を受けている。しかし高校時代は家庭の事情でサッカーを一度やめようとした。金英権の父キム・ソンテさんは当時、借金をしてトラックを購入し、食堂に食材を納品していたが、状況はさらに厳しくなった。父のキムさんは「トラックに乗ったまま漢江(ハンガン)に落ちてしまおうかと思ったこともある。親戚の家に預けた英権に『サッカーをやめることはできないか』と話した後、2人で抱き合って泣いた」とし「当時、英権はサッカーシューズを買うために工事現場で肉体労働をしたという話を聞いた。結局、サッカーを続けさせ、私も息子を見て再起できた」と伝えた。

金英権は2012年ロンドンオリンピック(五輪)の銅メダルの主役だった。しかしブラジルW杯のアルジェリア戦では4失点するなど振るわず、ファンの非難を受けた。DF選手として屈辱的な「自動ドア」とも呼ばれた。しかし金英権は今大会、ゴール前を堅く守り、イラクとの準決勝ではだめ押しのゴールも決めた。



<アジアカップ>韓国、25年ぶり無失点6連勝…豪州との決勝はDF陣がカギ(2)

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