中央DF郭泰輝(クァク・テフィ、34、アル・ヒラル)は事実上、片目だけでサッカーをしている。郭泰輝は高2の時に顔面にサッカーボールを受け、左目網膜が損傷した。12時間の大手術を受けたが、視力は大きく落ちた。結局、リハビリをしながら高校を4年間通った。2012年に郭泰輝とともに蔚山現代をアジアチャンピオンズリーグ優勝に導いた金鎬坤(キム・ホゴン)サッカー協会副会長(64)は「泰輝は今でも片目がぼやけて見え、モノの形だけが分かる」と伝えた。郭泰輝の妻カン・スヨンさんは「2008年に医者が夫に『これからは運転してはいけない。右目が疲れればサッカーをやめることになるかもしれない』と話した。それで私が免許を取って代わりに運転している」と語った。しかし郭泰輝は血のにじむような努力で視覚障害を乗り越えた。
郭泰輝は2010年南アフリカワールドカップ(W杯)直前の親善試合で膝の靭帯を損傷し、代表チームから抜けた。2014年ブラジルW杯ではポジションを奪えず、ベンチでグループリーグを眺めた。郭泰輝は今大会にかけている。ウズベキスタンとの準々決勝では最優秀選手に選ばれた。アジアカップのインターネットホームページは「祖国を4強に導いた4人の英雄」という動画に郭泰輝の活躍場面を入れた。郭泰輝のミニホームページには「世の中が何度も私を苦しめても、私は決して負けない」という言葉が書かれている。
<アジアカップ>韓国、25年ぶり無失点6連勝…豪州との決勝はDF陣がカギ(2)