◆温家宝、数回の首脳会談を斡旋=2009年8月28日、北朝鮮の金大中(キム・デジュン)元大統領弔問団が青瓦台(チョンワデ、大統領府)に立ち寄った後、5日後に金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長が北朝鮮のメッセージを伝えるという意を玄仁沢(ヒョン・インテク)(統一)長官に知らせてきた。金養建が伝えてきた北朝鮮のメッセージは「南北首脳会談を望む」という内容だった。2009年10月10日に北京の韓日中首脳会議の昼食の席で中国の温家宝首相が「私が金正日(キム・ジョンイル)総書記に会ったが、首脳会談をすることを望んでいます」と話した。私は「代価や条件なしに会って核問題をはじめ全てのことを虚心坦壊に話せるならば、いつでも用意があります。そして場所は2回平壌(ピョンヤン)で行ったので、今回はこちら側で行いたいと思います」と話した。温家宝は私の意を金正日に正確に伝えるとし、ただし場所については金正日の健康問題などを聞いており平壌はどうかという提案をした。私は別の問題さえ貫徹されるならば場所は譲歩できると思った。
◆シンガポール接触=金養建・北朝鮮統一戦線部長が会談の事前接触のためにシンガポールで韓国側の要人と会いたいという意思を通知してきた。私は首脳会談のための代価性の支援はできないという立場を指針とすることで確定した。9月に任命された任太熙(イム・テヒ)労働部長官を10月17日、シンガポールに送った。ところが任長官が伝えてきた中間協議の結果を聞いてみると内容が曖昧だった。北朝鮮の核問題は「廃棄」という言葉を使わず、韓半島(朝鮮半島)の非核化のための「共同努力」次元で議論できるといった。国軍捕虜は1、2人を「永久帰還」ではなく「故郷訪問」として可能だと言い、何よりも韓国からコメや肥料などの大規模な経済支援の約束が必要だということだった。私は玄仁沢長官を通じて任長官が北側と協議するのを中断するよう指示した。ただし首脳会談の開催の有無を議論する統一部-統一戦線部会談の日だけ決めてくるようにした。
◆北朝鮮の代価要求=2009年10月24日、タイのホアヒンでASEANプラス3首脳会議が開かれた。温家宝は「金正日総書記が大統領に心から会いたがっているようです」と伝えた。私は「北朝鮮が提示する条件が、あまりにも難しい。私は条件のない南北首脳会談を望んだ」と答えた。温家宝は「私がみるに、その条件は金正日総書記の考えではないかもしれません。金総書記と連絡する機会があれば大統領の意を伝えます」と答えた。
2009年11月7日、開城(ケソン)で韓国側の統一部と北朝鮮側の統一戦線部の実務接触があった。この日の会談で北朝鮮は、任太熙長官がシンガポールで署名した内容だとして3枚の合意書というものを持ち出した。首脳会談の条件で韓国側がトウモロコシ10万トン、コメ40万トン、肥料30万トンの食糧をはじめアスファルト建設用ピッチ1億ドル分を提供して北側の国家開発銀行の設立資本金100億ドルを提供するとされていた。任長官は「会談が中断された後、統-統(統一部-統一戦線部)の会談日を決めようというと、金養建がこれまでにどんな内容が議論されたかを確認だけしてほしいと言って確認したことはあります。金養建がそのまま行ったら死ぬといって。北朝鮮側が整理した2枚の会談内容を持ってきたが、私が間違っていたいくつかの部分は棒線で消してそばに新しく書き加えたり「これは正しい。これは違う」というふうに修正したりして、私のサインをしました。合意文は明確ではありません」と話した。
<MB回顧録>北、天安・延坪島事件後も代価要求し首脳会談を打診(2)
◆シンガポール接触=金養建・北朝鮮統一戦線部長が会談の事前接触のためにシンガポールで韓国側の要人と会いたいという意思を通知してきた。私は首脳会談のための代価性の支援はできないという立場を指針とすることで確定した。9月に任命された任太熙(イム・テヒ)労働部長官を10月17日、シンガポールに送った。ところが任長官が伝えてきた中間協議の結果を聞いてみると内容が曖昧だった。北朝鮮の核問題は「廃棄」という言葉を使わず、韓半島(朝鮮半島)の非核化のための「共同努力」次元で議論できるといった。国軍捕虜は1、2人を「永久帰還」ではなく「故郷訪問」として可能だと言い、何よりも韓国からコメや肥料などの大規模な経済支援の約束が必要だということだった。私は玄仁沢長官を通じて任長官が北側と協議するのを中断するよう指示した。ただし首脳会談の開催の有無を議論する統一部-統一戦線部会談の日だけ決めてくるようにした。
◆北朝鮮の代価要求=2009年10月24日、タイのホアヒンでASEANプラス3首脳会議が開かれた。温家宝は「金正日総書記が大統領に心から会いたがっているようです」と伝えた。私は「北朝鮮が提示する条件が、あまりにも難しい。私は条件のない南北首脳会談を望んだ」と答えた。温家宝は「私がみるに、その条件は金正日総書記の考えではないかもしれません。金総書記と連絡する機会があれば大統領の意を伝えます」と答えた。
2009年11月7日、開城(ケソン)で韓国側の統一部と北朝鮮側の統一戦線部の実務接触があった。この日の会談で北朝鮮は、任太熙長官がシンガポールで署名した内容だとして3枚の合意書というものを持ち出した。首脳会談の条件で韓国側がトウモロコシ10万トン、コメ40万トン、肥料30万トンの食糧をはじめアスファルト建設用ピッチ1億ドル分を提供して北側の国家開発銀行の設立資本金100億ドルを提供するとされていた。任長官は「会談が中断された後、統-統(統一部-統一戦線部)の会談日を決めようというと、金養建がこれまでにどんな内容が議論されたかを確認だけしてほしいと言って確認したことはあります。金養建がそのまま行ったら死ぬといって。北朝鮮側が整理した2枚の会談内容を持ってきたが、私が間違っていたいくつかの部分は棒線で消してそばに新しく書き加えたり「これは正しい。これは違う」というふうに修正したりして、私のサインをしました。合意文は明確ではありません」と話した。
<MB回顧録>北、天安・延坪島事件後も代価要求し首脳会談を打診(2)
この記事を読んで…