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最悪不況でも受注目標を単独で超過達成した大宇造船(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
造船業界が「大宇(デウ)造船ミステリー」で騒がしい。造船業界の最悪の市況を記録した昨年に大宇造船海洋だけが唯一、受注目標額を超過達成したのだ。

昨年は造船業界にとって「悪夢の年」だった。国際原油価格の下落にともなうオイルメジャーの実績不振に、海洋プラントはもちろん船舶発注も急減した。この渦中に大宇造船海洋は昨年149億ドル分を受注し造船3社の中で唯一、受注目標額(145億ドル)を達成した。創社以来2番目に多い年間受注額だ。実績ショックに苦しめられたライバル会社とは違い、大宇造船海洋は昨年69隻の船舶を受注した。造船業界の一角で「大宇造船の低価格受注疑惑」が広がった理由だ。

海外からの視点は違う。IHSMaritimeなど海洋専門メディアは「大宇造船海洋の革新的な技術力が、液化天然ガス(LNG)運搬船市場の状況を完全に変えた」と評価した。燃料効率を20%以上高めた天然ガス推進船舶や氷を打ち砕いていく砕氷LNG船など世の中になかった技術を提供して市場を主導したという評価だ。


◆LNG船「発想の転換」

大宇造船海洋は2010年からLNG船に集中した。当時オイル価額の上昇傾向でライバル会社は海洋プラント開発と受注に熱を上げていた頃だった。大宇造船海洋は世界的なシェールエネルギー開発ブーム、環境規制強化で天然ガスの運送需要が増えると予想し、この分野に資本を集中的に投じた。

天然ガス推進船舶の核心技術は大きく分けて3つだ。エンジン・燃料供給装置・燃料効率を上げる再気化装置などだ。大宇造船海洋はこの5年間で燃料供給装置関連の特許200件、再気化装置関連の特許38件を国内外に出願した。

このうち大宇造船海洋が昨年初めて披露した天然ガスの部分再液化装置「PRS」は世界の船舶業界を驚かせた。LNG運搬船は気体である天然ガスを液体状態に変えて運送するが、運航中に一部が自然気化してしまう。天然ガスの損失を防ぐためにこれまでは燃料タンク自体の壁を厚くする競争をしてきた。

大宇造船海洋は従来の発想から抜け出して損失自体から自由になる方法を選んだ。貨物の窓から発生する蒸発ガスを冷媒としてリサイクルしながら船舶の運営費を画期的に削減したのだ。大宇造船海洋の技術革新を主導したクォンオ・イク常務(基本設計1チーム長)は「船舶は引き渡し後25~30年間使うが、運航費で60~70%を占めるのは燃料費」として「自動車の燃費を下げるように燃料を最も少なく使う船を開発することがカギだった」と話した。



最悪不況でも受注目標を単独で超過達成した大宇造船(2)

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