太白山の将軍峰から天祭壇へ続く道。
2、樹木密集地の雪景色。3、樹木密集地の日の出風景。4、沙吉嶺の里標。
太白山は四季ごとに違う表情を見せる。春にはカラムラサキツツジなどが満開で、夏には爽やかな渓谷の水が避暑客を呼ぶ。秋は紅葉に染まり、冬には雪の花が咲く。太白山は冬が特に美しい。山が抱く霊験あらたかな雰囲気のためか、元旦になると日の出と新年の願いのためにやってくる人々であふれる。マイナス20度まで気温が落ちても、気にもせず祈りを捧げている人もよく見かける。
太白山は傾斜が緩やかで老若男女誰でも気軽に頂上を目指すことができる。登山路は大きく3種類ある。
最もよく知られているルートは、柳一寺(ユイルサ)入口の入場券売場からスタートして樹木密集地~将軍峰(チャングンボン)~天祭壇(チョンジェダン)へ続く柳一寺コースだ。片道距離4キロで往復登山時間は約4時間程度。柳一寺入口までは広い林道に沿って歩く。普段は車が通るところだが冬は車両通行が規制されているので徒歩での利用となる。柳一寺入口から始まって1時間30分程度を徒歩で登ると樹木密集地に到着する。ここから本格的に雪世界に入る。年中青々としている樹木もこの時だけは白い衣装をまとう。霜が満開の樹木密集地の様子は太白山を代表するイメージだ。樹木密集地を過ぎると白頭山脈の稜線にたどり着く。
堂谷コースは自家用に乗ってきた個人旅行客の利用が多い。堂谷入場券売場~バンジェ~望鏡寺(マンギョンサ)~天祭壇を過ぎて将軍峰に上がるが、片道4.4キロで往復5時間程度かかる。望鏡寺から天祭壇まで行く道は登り坂で呼吸がやや乱れ気味になる。最後に沙吉嶺(サギルリョン)コースは白頭山脈を縦走する登山客が集まる。コースの長さは8.1キロで4時間30分がかかる。ファバンジェから始まって沙吉嶺入場券売場~柳一寺~樹木密集地~将軍峰~天祭壇~望鏡寺を過ぎて堂谷に到着する。太白山の斜面から自然の雪景色を楽しみ、堂谷から下山すれば新しいこの世の風景が広がる。巨大な雪の彫刻や雪のスライド、ソリ場がある太白山の雪祭り会場のメーン舞台がこの堂谷広場だ。人間がつくった雪の彫刻は自然がつくった霜とはまた違った感じを与える。今年の太白山雪祭りは1月23日から2月1日まで開かれる。雪のすべり台、スノーラフティング、ドクターフィッシュの足湯、雪ソリ、犬ソリなど各種体験プログラムもあり、家族旅行地としてもおすすめだ。一度雪原で遊ぶと寒さも吹き飛ぶ。恋人と一緒なら黄地蓮池一帯を推薦したい。夜間照明が設置されていてほのかな光と絶妙な調和をなす雪景色がイチオシだ。
旅行博士(tourbaksa.com)が「太白山の将軍峰トレッキング」当日旅行商品を販売している。1月17日と18日の出発で、1人3万8000ウォン(約4130円)。これには往復バス費と太白山道立公園入場料、専門ガイド費用が含まれている。昼食は個別的に準備する。問い合わせ/070-7017-2102
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