ところが今見てみると、辛会長の夢が半分しか実現していないようで残念だ。この2カ月余りの間に相次いだ12件の事故のためだ。ロッテは大したことではないのに大きくなったと抗弁する。ロッテ側の言うように事故には大したことではないものもある。だが、その12件の事故が大したことではないというロッテの認識は「本当に大したもの」だ。水族館の水が漏れて劇場の床が揺れるのは看過もできる。人命事故にはならない。先月、8階の工事現場から作業員が墜落した時も、130キロの出入り口のドアが崩れて顧客を襲った時も、ロッテ側は救急車を呼ばなかった。「心の余裕がなかった」という説明は弁解にしか聞こえない。むしろ「ロッテ側が事故を外部に知らせないよう教育したという証言がある」という、ある野党国会議員の言葉がよりもっともらしく聞こえる。これまでロッテが隠して矮小化し、弁解ばかり並べていたせいだ。人の記憶と噂は妙なもので、繰り返されれば大きくなって真実だと信じるようになる。その上、隠せば隠すほど暴きたくなる。
それでもロッテ内部では犠牲の羊探しだけには余念がない。何人かの役員は「広報チームのミスだ。こうした大きな工事で、そのぐらいの問題が生じなければそのほうが変だ。それをメディアが針小棒大化するのに広報チームが対応をまともにできないでいる」と口をそろえる。内外でこのように広報チームだけを満身瘡痍にしておけば済むことなのか。
【時視各角】ロッテワールドモールが生きる道(2)
それでもロッテ内部では犠牲の羊探しだけには余念がない。何人かの役員は「広報チームのミスだ。こうした大きな工事で、そのぐらいの問題が生じなければそのほうが変だ。それをメディアが針小棒大化するのに広報チームが対応をまともにできないでいる」と口をそろえる。内外でこのように広報チームだけを満身瘡痍にしておけば済むことなのか。
【時視各角】ロッテワールドモールが生きる道(2)
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