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鄭夢九現代自動車会長の勝負…2018年までに81兆ウォン投資

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

現代自動車グループの鄭夢九会長

現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長が勝負に出た。向こう4年間に過去最大となる81兆ウォン(約8兆7531億円)を投資し、年間販売台数900万台時代を開くという。現代自動車グループは6日、2018年まで施設分野に49兆1000億ウォン、研究開発に31兆6000ウォンの総額80兆7000億ウォンを投資すると発表した。今後4年間に毎年20兆2000億ウォンを投じることになる。これは過去最大の投資規模だった昨年の14兆9000億ウォンより35%ほど増えた金額だ。

現代自動車の81兆ウォンという大規模投資には鄭会長特有の逆発想の経営哲学がそのまま現れている。現代自動車グループ関係者は、「1998年の通貨危機当時の起亜自動車買収、金融危機直後の2009年に米国で実施したアシュアランスプログラム(自動車購入後1年以内に失業したら車を買い戻すプログラム)などをすべて成功に導いた前例がある。他の人たちが予想できない積極的投資で競争構図をひっくり返す鄭会長ならではの普段の経営スタイルが今回改めて再演されたもの」と話した。

特に原油価格が1バレル当たり50ドル台まで下落した状況で未来を夢見てエコカー開発に11兆3000億ウォンを投じたのも鄭会長特有の勝負の一手が発揮されたものだ。プラグを差せばどこででも充電が可能なプラグインハイブリッドカーと水素燃料車など未来型エコカー分野が集中投資対象だ。また、自動車のIT化の動きに足並みをそろえ車両用ソフトウェアプラットフォーム、スマートカー部品開発など、スマートカー分野にも2兆ウォンを投資することにした。


北米地域と中国など海外投資も拡大する。現代・起亜自動車は昨年米国市場で130万5952台を販売し前年比4%成長した。円安を武器にトヨタ、ホンダ、日産など日本メーカーが価格割引に出た点を考慮すれば善戦した数値だ。現代自動車関係者は「過去3年間に無理な価格割引の代わりに、適正価格で販売するキャンペーンと10年10万マイル無償保証のようなサービスマーケティングを強化したためだ」と話す。

特に起亜自動車は米テキサス州と200キロメートルほどの距離にあるメキシコのモンテレイに来年までに年産30万台規模の工場を完工する計画だ。メキシコで生産した自動車は北米自由貿易協定(NAFTA)の恩恵を受け米国に無関税で輸出できる。現代自動車も中国河北省と重慶に作ることにした中国第4・第5工場をすべて稼動する。

また、全投資額のうち76%ほどとなる61兆2000億ウォンを韓国国内に投資する。国内投資拡大を望む政府の基調にこたえ、「国民企業」という地位に見合うよう内需活性化に寄与するという考えだ。国内投資の中には2020年までにソウル・三成洞(サムソンドン)の韓国電力敷地に建設することにした統合新社屋の「グローバルビジネスセンター」建設事業も含まれている。現代自動車は2018年までに土地取得費用を含め工事、許認可費用など総額11兆ウォンを新社屋建築に投資し、社屋建設事業に4200人余りを新規採用する。



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