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大韓航空前副社長に令状発給…裁判所「事件、組織的隠蔽図る」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「ナッツリターン」事件と関連し、趙顕娥(チョ・ヒョンア)前大韓航空副社長が30日、航空機航路変更や業務妨害などの容疑で拘束された。趙前副社長は拘置所への収監に先立ち、頭を下げたまま「申し訳ありません」と話した。

「ナッツリターン」事件で波紋を広げた大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長(40)とヨ客室担当常務(57)が30日、拘束された。

趙前副社長らに対する拘束前の被疑者尋問(令状実質審査)を行ったソウル西部地方裁判所のキム・ビョンチャン令状専門担当判事は「被疑者の疑惑内容に対する疏明が行われた」として「事案が大きく、事件の初期から疑惑事実を組織的に隠そうとする試みがあった点などに照らして合わせた時、拘束の必要性が認められる」と令状発給の理由を明らかにした。

これに先立ち趙前副社長はこの日午前10時頃に裁判所に出席して令状実質審査を受けた。黒いコートに黒い上下の服装だった。繰り返し「申し訳ない」と述べた17日の検察召還調査の時とは違い、この日の趙前副社長は頭を下げたまま一言も話さなかった。午前11時43分ごろに実質審査を終えて出てきた時は、最初から同行していた女性捜査官の肩に顔を埋めながら歩いた。取材陣が集まって動けなくなるとすぐに涙も見せていた。


乗務員に虚偽の陳述を強要して当初の報告記録を削除するよう指示した疑惑を受けているヨ常務は、午前9時54分に出席した。ヨ常務は記者らに「趙前副社長だけでなく誰からも指示を受けた事実はない」と話した。国土交通部調査官との金銭授受の疑惑についても「(知り合って)30年になる関係だが、お金をやりとりする間柄ではない」といった。これに先立ちヨ常務に調査内容を伝えた国土部のキム調査官(54)は25日に拘束された。これに先立ちソウル西部地検刑事第5部は24日、趙前副社長に対して航空保安法上の航空機航路変更など4つの容疑を適用して事前拘束令状を請求した。

趙前副社長の拘束令状発給事実を知った大韓航空側は「今は話す言葉がない」と明らかにした。



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